局所進行子宮頸がんへのCRT前に導入化学療法を行うと死亡4割減:INTERLACE試験
Induction chemotherapy followed by standard chemoradiotherapy versus standard chemoradiotherapy alone in patients with locally advanced cervical cancer (GCIG INTERLACE): an international, multicentre, randomised phase 3 trial
背景
局所進行子宮頸がんでは同時化学放射線療法が標準治療となる。化学放射線療法の前に化学療法を追加する試みもあるが、有効性のエビデンスはない。
イギリスUniversity College Hospital NHS TrustのMcCormackらは、ブラジル、インド、イタリア、メキシコ、イギリスの32施設で、局所進行子宮頸がん患者を、標準的なシスプラチン化学放射線療法(20〜28回の外照射+密封小線源治療)のみ、またはそれへの導入化学療法(カルボプラチン・パクリタキセル)追加のいずれかへと割り付け、無増悪生存期間・全生存期間を比較する第3相RCT、INTERLACEを実施した(n=500)。
結論
登録患者の71%がIIB期、11%がIIIB期であった。
5年無増悪生存率は、導入化学療法群で72%、対照群で64%であった(ハザード比 0.65)。5年生存率はそれぞれ80%、72%であった(0.60)。
グレード3以上の有害事象は、導入化学療法群の59%、対照群の48%で報告された。
評価
短期の導入化学療法の追加により、局所進行子宮頸がんの生存率を有意に改善した。新たな標準治療と考えられる。