外来ビッグデータで血圧管理目標を評価
Effect of Systolic and Diastolic Blood Pressure on Cardiovascular Outcomes
背景
血圧管理における収縮期圧(SBP)・拡張期圧(DBP)の比較重要性は未だ問題である。Kaiser Permanente Northern CaliforniaのFlintらは、同システム130万人の外来データに基づき、両血圧の生存効果を検討した。一次アウトカムは、8年間での心筋硬塞・虚血性脳卒中・出血性脳卒中の複合である。
結論
高SBP(≧140 mmHg)・高DBP(≧90 mmHg)は何れも一次アウトカムリスクと関連した(HR:1.18・1.06)。閾値を≧130/80に下げても、また閾値を設定しなくとも関連は存在した。DBPとアウトカムの関連はJ型だったが、これは年齢や他の共変量および高SBPの影響と関連しているとみられた。
評価
「140/90 か130/80か」という問題だが、「SBPを目標とするがDBPも重要」という常識的な線への収束をみせる結果である。