安定狭心症のPCI適応決定には負荷MRI?
Magnetic Resonance Perfusion or Fractional Flow Reserve in Coronary Disease
背景
安定狭心症患者のPCI適応決定のための最善技法は、心筋パーフュージョンMRI(stressMRI)かCAG-FFR測定か。ドイツUniversity Hospital FrankfurtのNagelら(MR-INFORM)は、これを検証する非劣性RCTを行った(n=918)。一次複合アウトカムは、死亡・非致死性心筋梗塞・一年以内TVRである。
結論
MRI群の40.5%とFFR群の45.9%がPCI推奨となり、PCI実施はMRI群が有意に少なかった。一次アウトカムでMRIの非劣性が示された。12ヶ月時点での狭心症治癒患者率に群間差はなかった。
評価
ベスト非侵襲技法とベスト侵襲技法を直接比較するランドマーク的試験で、非侵襲技法の非劣性を担保した。費用効果でも一見MRIが優れるともみえるが、MRIは陽性の場合CAGを行わねばならない。