デュラグルチドのMACE予防効果を示す:REWIND
Dulaglutide and cardiovascular outcomes in type 2 diabetes (REWIND): a double-blind, randomised placebo-controlled trial
背景
GLP-1受容体作動薬デュラグルチドは2型糖尿病(T2D)患者のCVDリスクを低減するか。カナダMcMaster UniversityのGersteinら(REWIND)は、CVDイベントもしくはリスク因子を有する50歳以上の患者9901名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:placebo)。一次エンドポイントはMACE(非致死性MI・脳卒中・CVD死亡)である。
結論
デュラグルチドの一次エンドポイント効果を認め(HR:0.87)、効果はCVD既往に関わりがなかった。群間に全死因死亡率差はなかった。デュラグルチド群で消化管関連有害事象が多くみられた。
評価
このクラス薬のCVD効果検証としては最長のものである。初めてMACE一次予防価値を示したが、死亡率低減効果はなかった。

