デュラグルチドのMACE予防効果を示す:REWIND
Dulaglutide and cardiovascular outcomes in type 2 diabetes (REWIND): a double-blind, randomised placebo-controlled trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
June 2019
Online first
開始ページ
Online first

背景

GLP-1受容体作動薬デュラグルチドは2型糖尿病(T2D)患者のCVDリスクを低減するか。カナダMcMaster UniversityのGersteinら(REWIND)は、CVDイベントもしくはリスク因子を有する50歳以上の患者9901名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:placebo)。一次エンドポイントはMACE(非致死性MI・脳卒中・CVD死亡)である。

結論

デュラグルチドの一次エンドポイント効果を認め(HR:0.87)、効果はCVD既往に関わりがなかった。群間に全死因死亡率差はなかった。デュラグルチド群で消化管関連有害事象が多くみられた。

評価

このクラス薬のCVD効果検証としては最長のものである。初めてMACE一次予防価値を示したが、死亡率低減効果はなかった。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)