埋め込みCIEDによる感染を予防するエンベロープデバイス
Antibacterial Envelope to Prevent Cardiac Implantable Device Infection
背景
CIED埋め込みではまれに感染が発生する。Cleveland ClinicのKarakjiら(WRAP IT)は、新規吸収性抗菌薬溶出エンベロープ(TYRX, Medtronic)の安全性・効果を評価するRCTを行った(対照:標準処置、n=6,983)。一次エンドポイントは、CIED埋め込み手術以後12ヶ月のデバイス除去・変更を結果した感染、感染再発による長期抗菌薬治療、死亡である。
結論
エンベロープ使用の一次アウトカム効果を認めた(0.7% vs. 1.2%、HR:0.60)。安全性エンドポイントでもエンベロープが優れた(HR:0.87)。全フォローアップ期間中の重要CIED関連感染発生率でもエンベロープが優れた(HR:0.63)。
評価
リファンピン・ミノマイシンを1週間にわたって溶出し続けるメッシュである、という。承認されるとみられるが、もともと99%起こらない事象であり、費用効果が問題となる。