敗血症警告システムは救急の敗血症管理を改善し、死亡率を低下させる
Sepsis Alert Systems, Mortality, and Adherence in Emergency Departments: A Systematic Review and Meta-Analysis
背景
敗血症の予後は、タイムリーな診断と治療を行いうるかに左右される。救急外来で敗血症を迅速に認識するためのソリューションとして「敗血症警告システム」が提案されているが、臨床アウトカムへの影響は未詳である。
韓国Seoul National University Bundang HospitalのKimらは、救急の成人患者向けにデザインされた敗血症警告システムを評価した先行研究を特定し、敗血症警告システムと患者アウトカムとの関連を検討するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
22件の研究(n=19,580)が包含基準を満たした。
敗血症警告システムは死亡リスクの低下(リスク比 0.81)、入院期間の短縮(標準化平均差 -0.15)と関連した。警告システムは敗血症バンドルの遵守とも関連しており、輸液開始、血液培養、抗菌薬投与、乳酸測定までの時間の短縮と関連した。
また、電子アラート・非電子アラートでのサブグループ解析では、電子アラートが死亡率の低下(リスク比 0.78)、血液培養のガイドライン遵守(1.14)と関連した。
評価
電子健康記録に統合された警告システムは、敗血症の早期認識を助け、バンドルケアの遵守率を高め、死亡率を低下させた。
より広範な実装を後押しするデータである。