BMSは消滅?新世代DESのとの比較メタ解析
Drug-eluting or bare-metal stents for percutaneous coronary intervention: a systematic review and individual patient data meta-analysis of randomised clinical trials
背景
新世代DESをBMSと比較した臨床試験は十分な数に達している。イタリアUniversity of Naples Federico IIのPiccoloら(Coronary Stent Trialists' Collaboration)は、PCI患者での比較RCT 20件(n=26,616)の安全性メタ解析の結果を発表している。一次アウトカムは、心臓死・心筋梗塞である。
結論
平均フォローアップ期間3.2年において、DESの一次アウトカム安全性が認められた(HR:0.84)。主要因は心筋梗塞リスクの低下であり、心臓死リスクには有意差がなかった。全死因死亡には差がなかったが、ステント血栓症・TVRリスクは下がった。治療効果差は1年以上経過すると広がらなくなった。
評価
著者らは、更なるテクノロジーの進歩により長期結果でもDESが明確に優位になるだろうとしており、BMSは淘汰される可能性がある。