BMSは消滅?新世代DESのとの比較メタ解析
Drug-eluting or bare-metal stents for percutaneous coronary intervention: a systematic review and individual patient data meta-analysis of randomised clinical trials

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
May 2019
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背景

新世代DESをBMSと比較した臨床試験は十分な数に達している。イタリアUniversity of Naples Federico IIのPiccoloら(Coronary Stent Trialists' Collaboration)は、PCI患者での比較RCT 20件(n=26,616)の安全性メタ解析の結果を発表している。一次アウトカムは、心臓死・心筋梗塞である。

結論

平均フォローアップ期間3.2年において、DESの一次アウトカム安全性が認められた(HR:0.84)。主要因は心筋梗塞リスクの低下であり、心臓死リスクには有意差がなかった。全死因死亡には差がなかったが、ステント血栓症・TVRリスクは下がった。治療効果差は1年以上経過すると広がらなくなった。

評価

著者らは、更なるテクノロジーの進歩により長期結果でもDESが明確に優位になるだろうとしており、BMSは淘汰される可能性がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)