SAVRとTAVRのIE発生リスクは同等
Long-Term Risk of Infective Endocarditis After Transcatheter Aortic Valve Replacement
背景
SAVRとTAVRの感染性心内膜炎(IE)リスクは違うのか。デンマークCopenhagen UniversityのButtらは、同国全国レジストリの2008〜2016年全データを解析した(SAVR:n=3,777、TAVR:n=2,632)。
結論
平均3.6年のフォローアップで、TAVR症例の4.4%、SAVR症例の4.9%にIEが発症した(100人年あたりTAVR 1.6、SAVR 1.2)。多変数Cox比例ハザード解析において、両技法間にIEリスクの有意差はなかった。
評価
導入初期にはTAVRのIE発生率はSAVRより低いのではないか、という憶測もあったが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22990884)、ルーチン化した後の今回の大規模データでは、特性に違いのある可能性は示唆されたものの、「発生率は差なし」ということになった。