DM+LMCAD患者でも複雑病変でなければPCIとCABGに差はない
Bypass Surgery or Stenting for Left Main Coronary Artery Disease in Patients With Diabetes
背景
糖尿病(DM)の左前下行枝疾患(LMCAD)患者にはCABGがPCIより優れている、という仮説は検証に耐えるか。オランダErasmus Medical CenterのMilojevicらは、EXCEL試験の前指定部分集団(SYNTAX scores ≦32)解析を行った(n=1,905)。一次エンドポイントは、3年での全原因死亡・脳卒中・MIの複合である。
結論
非DM患者の場合と同様に、DM患者でもPCIとCABGの間に一次エンドポイント有意差を認めなかった。
評価
LMCADのDM患者でも、「非常に複雑な病変でない限り」現行スタンダードDESによるPCIはCABGと同等に推奨できる、という結論であり、主流化している見解に掉さす結果となった。