DM+LMCAD患者でも複雑病変でなければPCIとCABGに差はない
Bypass Surgery or Stenting for Left Main Coronary Artery Disease in Patients With Diabetes

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
April 2019
73
開始ページ
1616

背景

糖尿病(DM)の左前下行枝疾患(LMCAD)患者にはCABGがPCIより優れている、という仮説は検証に耐えるか。オランダErasmus Medical CenterのMilojevicらは、EXCEL試験の前指定部分集団(SYNTAX scores ≦32)解析を行った(n=1,905)。一次エンドポイントは、3年での全原因死亡・脳卒中・MIの複合である。

結論

非DM患者の場合と同様に、DM患者でもPCIとCABGの間に一次エンドポイント有意差を認めなかった。

評価

LMCADのDM患者でも、「非常に複雑な病変でない限り」現行スタンダードDESによるPCIはCABGと同等に推奨できる、という結論であり、主流化している見解に掉さす結果となった。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)