ハイブリッドPET/MRIで動脈硬化を早期検出
Vascular Inflammation in Subclinical Atherosclerosis Detected by Hybrid PET/MRI

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
April 2019
73
開始ページ
1371

背景

動脈硬化を早期に画像診断するよい方法は。スペインCentro Nacional de Investigaciones CardiovascularesのFusterら(PESA)は、超音波血管内イメージングでプラーク・冠動脈石灰化病変を有する患者755名を対象として、ハイブリッド18FDG PET/MRIにより血管炎症とプラークの特徴を解析し、動脈硬化早期診断の可能性を検討した。

結論

動脈炎症は48.2%、プラークは90.1%にみられ、18FDG PET/MRIの集積は有意に心血管イベントリスクと関連した。18FDGの集積の多くはプラークの存在しない血管部位にみられた(61.5%)。プラーク負荷(数・大きさ)は動脈炎症のある患者において有意に高かった。

評価

ハイブリッドPET/MRIが潜在的動脈炎症を可視化して、早期治療介入の重要指標を提示できることを明らかにした。現在のところ汎用にはコスト問題が大きい。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)