ハイブリッドPET/MRIで動脈硬化を早期検出
Vascular Inflammation in Subclinical Atherosclerosis Detected by Hybrid PET/MRI
背景
動脈硬化を早期に画像診断するよい方法は。スペインCentro Nacional de Investigaciones CardiovascularesのFusterら(PESA)は、超音波血管内イメージングでプラーク・冠動脈石灰化病変を有する患者755名を対象として、ハイブリッド18FDG PET/MRIにより血管炎症とプラークの特徴を解析し、動脈硬化早期診断の可能性を検討した。
結論
動脈炎症は48.2%、プラークは90.1%にみられ、18FDG PET/MRIの集積は有意に心血管イベントリスクと関連した。18FDGの集積の多くはプラークの存在しない血管部位にみられた(61.5%)。プラーク負荷(数・大きさ)は動脈炎症のある患者において有意に高かった。
評価
ハイブリッドPET/MRIが潜在的動脈炎症を可視化して、早期治療介入の重要指標を提示できることを明らかにした。現在のところ汎用にはコスト問題が大きい。