PARTNER 3とEvolut TAVRがもたらすAS治療のパラダイムシフト
Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Balloon-Expandable Valve in Low-Risk Patients
背景
手術低リスクの大動脈弁狭窄症(AS)患者でTAVRとSAVRに差はあるか。Baylor Scott and White HealthのMackら(PARTNER 3)は、同患者1,000名を対象としてこれを検証するRCT(非劣性・優性両試験)を行った。一次エンドポイントは全死因死亡・脳卒中・1年以内再入院である。
結論
TAVRの一次エンドポイント優位を認めた(絶対差−6.6 percentage points、HR:0.54)。30日時点での脳卒中・死亡/脳卒中・新規AF発生率も低く、入院期間も短かった。有害事象に差はなかった。
評価
NEJMは同主題でMedtronicが資金提供したEvolut TAVR試験の非劣性結果を併載している。PARTNER 3はEdwards Lifesciencesが資金提供してSapien 3を使用したもので、優性結果を提出した。「ASにはTAVR」というパラダイムを形成するものとなった。