AFへのカテーテルアブレーションにQOL効果
Effect of Catheter Ablation vs Antiarrhythmic Medication on Quality of Life in Patients With Atrial Fibrillation: The CAPTAF Randomized Clinical Trial
背景
症候性心房細動(AF)へのアブレーション治療は除細動有効性が広く認められているが、他の効果は未だ明確でない。JAMAは、カテーテルアブレーションと薬物療法の効果を比較したCABANA・CAPTAF2試験の結果を併載している。スウェーデンUppsala UniversityのBlomstrom-Lundqvistら(CAPTAF)は、アブレーション治療と抗不整脈薬療法のQOL効果を比較するRCTを行った(n=155)。一次アウトカムは、ベースライン・12ヶ月時のSF-36スコアである。
結論
カテーテルアブレーションの一次アウトカム効果を認めた(QOL改善:11.9 vs. 3.1ポイント)。最も一般的な有害事象は、アブレーション群で敗血症(5.1%)、投薬群で心房性頻脈(3.9%)だった。
評価
CABANA(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30874716)もまた、より大規模にアブレーションのQOL効果を確認している。しかし、CABANAの方はもともとアブレーションのハードエンドポイント(死亡・脳卒中・大出血・心停止)効果を検証したもので、こちらには差が出ず、その方がビッグニュースになっている。JAMA Editorialは、心不全入院の低減はハードな効果といえるとしているが、アブレーション治療の患者への説明には注意が必要になった。