症候性閉塞性肥大型心筋症に心筋ミオシン阻害薬aficamten登場:SEQUOLA-HCM
Aficamten for Symptomatic Obstructive Hypertrophic Cardiomyopathy
背景
アメリカLahey Hospital and Medical CenterのMaronら(SEQUOIA-HCM)は、282名のHCM患者を対象として、同薬の効果・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ, 24週)。一次エンドポイントは、最高酸素摂取量(Peak VO2)のベースライン以後24週までの変化量である。
結論
Aficamtenの一次エンドポイント効果を認めた[24週時点でのPeak VO2の変化量の平均値は、実薬群1.8 mL/kg/分、プラセボ群0.0 mL/kg/分であった]。10項目の二次エンドポイントでもすべて実薬がプラセボに優った。有害事象発生率に群間差はなかった。
評価
Cytokinetics社の創薬で、HCMに対するミオシン阻害薬としてはmavacamtenに続くものとなる。FDA承認は確実で、すでに存在するファーストチョイス薬(ベータ遮断薬とカルシウムチャネル遮断薬)との補完・代替戦略が、以降のテーマとなる。