Xa阻害薬の汎用拮抗薬andexanet alfa登場
Full Study Report of Andexanet Alfa for Bleeding Associated with Factor Xa Inhibitors
背景
Andexanet alfaはヒト第Xa因子を修飾して作成された、同因子阻害薬の一般的拮抗薬である。Population Health Research InstituteのConnollyら(ANNEXA-4)は、Xa阻害薬投与後18時間以内に急性重大出血をきたした352名の患者を対象として、同薬の効果・安全性を検証する第IIIb/IV相試験を行った。患者はandexanet alfaボーラス投与後2時間フォローアップした。一次アウトカムは、同薬投与後のXa阻害薬活性変化および投与12時間後における血行動態劇的改善患者率である。
結論
患者の出血は、頭蓋内が64%、消化管が26%であった。Andexanet alfaの一次アウトカム効果を認めた(Xa阻害活性中央値92%減;血行動態劇的改善率は82%)。30日以内で死亡率は14%、血栓症発症率は10%であった。
評価
Xa阻害薬は多彩であり、汎用性のある拮抗薬の出現は大きい。倫理性を考慮してFDAと相談のうえ単一群で行われた、という珍しい最終相臨床試験だが、重症患者に対し確実な中和効果を示した。2019中に承認されるとみられる。