AIで患者の悪化を予測し、不要な治療エスカレーションを減らす
Effectiveness of an Artificial Intelligence-Enabled Intervention for Detecting Clinical Deterioration

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Internal Medicine
年月
March 2024
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開始ページ
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背景

入院患者の臨床的悪化を予測する目的で早期警戒スコアがいくつも開発されているが、有効性に関するエビデンスは限定的である。
アメリカStanford UniversityのGalloらは、Epic Deterioration Index(EDI)予測モデルを調整し、EDIスコアに基づくアラートをワークフローに組み込み、治療のエスカレーション(rapid response teamの起動、集中治療室への移送、院内心停止)への影響を評価するコホート研究を実施した。

結論

9,938名の患者が入院し、うち963名ではリスクスコアが回帰不連続ウィンドウ内(高リスク化の可能性があるサブセット)であり、一次回帰不連続分析に組み込まれた。このグループのElixhauser Comorbidity Index(合併症リスクスコア)は中央値10であった。
介入により、治療のエスカレーションは絶対リスクで10.4%減少した。

評価

EDIはバイタル・電子カルテ記録・検査結果などを継続的に取得し、状態悪化を自動予測する予測モデルで、これを院内ワークフローに組み込むことで、より効果的な治療がもたらされた。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)