介入カージオロジストは臨床試験エビデンスに忠実?
Association of Physician Variation in Use of Manual Aspiration Thrombectomy With Outcomes Following Primary Percutaneous Coronary Intervention for ST-Elevation Myocardial Infarction: The National Cardiovascular Data Registry CathPCI Registry
背景
米国のガイドラインは、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)に対する一次PCI(pPCI)でのルーチンの手動血栓吸引(AT)を支持していないが、実行し続けている施設が存在する。Beth Israel Deaconess Medical CenterのSecemskyらは、NCDR CathPCI レジストリ登録683,584名の患者データを解析した。一次アウトカムは、院内脳卒中・死亡である。
結論
pPCIにおけるATの利用は2009年から2011年にかけて増加し、ピーク使用率は13.8%であったが、2016年半ばまでに4.7%に低下した。全体としてAT利用率は10.8%であった。操作変数解析では、ATの使用は院内死亡に関連がなく、院内脳卒中のわずかな増加と非有意に関連していた。
評価
2013〜14年にTASTE ・TOTAL両試験が無益を宣言しており、この調査は介入カージオロジストがその結果に反応したことを示している。ただし、高頻度に使用する術者群では、頻度中央値は30%を超えている。