CABGでのSVG採取は内視鏡下で
Randomized Trial of Endoscopic or Open Vein-Graft Harvesting for Coronary-Artery Bypass
背景
北米では冠動脈バイパス移植(CABG)での伏在静脈移植片採取は大多数が内視鏡下で行われるようになったが、大規模検証されているわけではない。Veterans Affairs Boston Healthcare SystemのZenatiら(REGROUP)は、この問題を検証するRCTを行った(対照:開腹採取;n=1,150、追跡期間中央値2.78年)。一次アウトカムはMACEである。
結論
内視鏡下採取の非劣性が示された。一次アウトカムのハザード比は1.12で内視鏡群が非有意に低リスクであり、死亡・心筋梗塞・TVRのすべてが開腹群で非有意に多く、さらに 創部感染症も開腹群が非有意に多かった。
評価
患者満足度も内視鏡法が高い、ということで、内視鏡下採取選好の趨勢を肯定するほぼ結論的なRCTとなった。