PAD患者の5%がMIに
Incidence, Characteristics, and Outcomes of Myocardial Infarction in Patients With Peripheral Artery Disease: Insights From the EUCLID Trial
背景
末梢動脈疾患(PAD)患者はMIリスクが高いとされるが、MIのタイプ別等関連の詳細は不詳である。Stanford University のOlivierらは、EUCLID試験結果(n=13,885)の二次解析により この問題を検討した。MIは、タイプ1(自然発生)・タイプ2(二次性)・タイプ3(心突然死)・タイプ4a (PCI後48時間以内)・4b(明確なステント血栓症)・タイプ5 (PCI後72時間以内)と分類した。
結論
MIは30ヶ月のフォローアップ中4.9%の患者で発生し、高齢・DM・下肢血行再建既往・ABIの患者が多かった。最も一般的なタイプは1 (59.3%)であり、以下タイプ2(34.6%)・4a・3・4b・5の順であった。ランダム化以後のMIは、心血管因死(aHR:9.0)・急性下肢虚血(aHR:2.5)と独立に関連した。
評価
この問題に関する最大の調査である。PAD患者のMI好発性を確認し、タイプ別で2型が他集団より高頻度に起こることを示唆した。