タイチンコード遺伝子TTN変異が早期発症型AFと関連
Association Between Titin Loss-of-Function Variants and Early-Onset Atrial Fibrillation
背景
若年性心房細動(AF)には遺伝子基盤が想定されてきた。The Broad InstituteのChoiらは、2,781名の症例患者と4,959名の対照者を対象とするケース・コントロールWGS研究を行い、結果をUK Biobank・MyCode Studyで検証した。一次アウトカム・指標は66歳以下におけるAF発症である。
結論
サルコメアタンパクタイチンのコード遺伝子TTNの少なくとも1つのLOF変異が、一次アウトカムに関連した(OR:1.76)。特に、30歳以前のAF発症者では6.5%がTTN LOF変異を保有していた(OR:5.94)。
評価
デンマークから24家系のWESで同遺伝子のtruncating variants(TTNtv)とAFの関連を示す報告が出ており(https://www.nature.com/articles/s41467-018-06618-y)、この関連は確実であろう。