高身長のAFリスクを確認
Increasing population height and risk of incident atrial fibrillation: the Copenhagen City Heart Study
背景
高身長が心房細動(AF)リスクであるとする疫学研究が存在する。デンマークCopenhagen UniversityのJensenらは、Copenhagen City Heart Study参加者の30年間4度の横断研究の総合解析結果を発表している(n=18,852)。
結論
観察期間中、AFの年齢標準化罹患率は男性で1.35%から2.11%に、女性で0.67%から1.07%に有意に増加しており、AF発症率は男女ともに4倍増していた。身長はAF発症の一貫した重要リスク要因であり、HRは1.35〜1.65であった。観察期間中に集団平均身長は男性3.3cm、女性2.1cm伸びており、身長の人口寄与リスクは20-30%であった。
評価
伝統ある同研究だが、15年前の報告では男女差が注目されていた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14675577)。身長の重要性を示したBIDMC研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22977225)は性差を身長差に還元しており、今回の報告はそれを追認するものとなった。