スペインのエリートアスリートのAF発症率は
Incidence of Atrial Fibrillation in Elite Athletes
背景
アスリートにおける心房細動(AF)は懸念される問題で、すでに幾つかの調査がある。スペインSpanish Sports Health Protection AgencyのBoraitaらは、同国の高度アスリート6,813名(平均22歳)を対象として20年にわたるコホート研究を行った。一次アウトカムは、安静時・運動時および24時間ホルター心電図によるAF、および心エコーによる心房状態である。
結論
全期間を通してAFが発症したのは21名だけであり、18例が一過性であった。ORの最も高いリスク因子は左房前後径であった(1.21)。
評価
2009年のメタ解析では、アスリートは対照者よりAFが多いとみられるとしつつも、最終結論は避けていた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed)。ここでの頻度は非常に低く、同国の若いエリートアスリートであることを反映しているとみられる。