スペインのエリートアスリートのAF発症率は
Incidence of Atrial Fibrillation in Elite Athletes

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
JAMA Cardiology
年月
October 2018
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背景

アスリートにおける心房細動(AF)は懸念される問題で、すでに幾つかの調査がある。スペインSpanish Sports Health Protection AgencyのBoraitaらは、同国の高度アスリート6,813名(平均22歳)を対象として20年にわたるコホート研究を行った。一次アウトカムは、安静時・運動時および24時間ホルター心電図によるAF、および心エコーによる心房状態である。

結論

全期間を通してAFが発症したのは21名だけであり、18例が一過性であった。ORの最も高いリスク因子は左房前後径であった(1.21)。

評価

2009年のメタ解析では、アスリートは対照者よりAFが多いとみられるとしつつも、最終結論は避けていた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed)。ここでの頻度は非常に低く、同国の若いエリートアスリートであることを反映しているとみられる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)