冠動脈疾患患者の多動脈硬化性疾患とT2Dの心血管リスクは付加的
Polyvascular disease, type 2 diabetes, and long-term vascular risk: a secondary analysis of the IMPROVE-IT trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet Diabetes & Endocrinology
年月
November 2018
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開始ページ
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背景

冠動脈疾患患者において、多動脈硬化性疾患(PVD)と2型糖尿病(T2D)の心血管リスクは付加的か。Brigham and Women's HospitalのBonacaら(IMPROVE-IT)は、同試験(n=18,144)データの二次解析によりこの問題を検討した。一次エンドポイントは、心血管死・主要冠イベント・脳卒中である。

結論

試験7年後のPVD患者とT2D患者の一次エンドポイント発生率は同等だったが(39.8% vs. 39.9%)、両者の合併はさらなる高リスクと関連した(HR:1.60)。

評価

IMPRIVE-ITはエゼチミブの スタチンへの上乗せ効果を検証する試験であり、ここでの結果は、上乗せが最高リスクサブグループでのリスク低減効果が著しかった、という帰結につながっている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)