冠動脈疾患患者の多動脈硬化性疾患とT2Dの心血管リスクは付加的
Polyvascular disease, type 2 diabetes, and long-term vascular risk: a secondary analysis of the IMPROVE-IT trial
背景
冠動脈疾患患者において、多動脈硬化性疾患(PVD)と2型糖尿病(T2D)の心血管リスクは付加的か。Brigham and Women's HospitalのBonacaら(IMPROVE-IT)は、同試験(n=18,144)データの二次解析によりこの問題を検討した。一次エンドポイントは、心血管死・主要冠イベント・脳卒中である。
結論
試験7年後のPVD患者とT2D患者の一次エンドポイント発生率は同等だったが(39.8% vs. 39.9%)、両者の合併はさらなる高リスクと関連した(HR:1.60)。
評価
IMPRIVE-ITはエゼチミブの スタチンへの上乗せ効果を検証する試験であり、ここでの結果は、上乗せが最高リスクサブグループでのリスク低減効果が著しかった、という帰結につながっている。