転移・再発子宮頸がん、アテゾリズマブも標準治療への上乗せ効果示す:BEATcc
Atezolizumab plus bevacizumab and chemotherapy for metastatic, persistent, or recurrent cervical cancer (BEATcc): a randomised, open-label, phase 3 trial
背景
IV期・再発子宮頸がん患者に対する治療は、GOG240試験によって化学療法+ベバシズマブが標準となったが、その後KEYNOTE-826試験において、免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブの上乗せ効果が認められ、選択肢として加わっている。
スペインVall d'Hebron Barcelona Hospital CampusのOakninら(BEATcc)は、ヨーロッパ・日本・アメリカ92施設において、治療歴のないIVB期・残存・再発子宮頸がん患者を、シスプラチン/カルボプラチン+ベバシズマブ(標準治療群)、またはこれへのアテゾリズマブ併用(アテゾリズマブ群)へと割り付け、有効性・安全性を評価する第3相多国籍医師主導RCTを実施した(n=410)。
結論
主治医評価による無増悪生存期間(中央値)は、アテゾリズマブ群13.7ヵ月、標準治療群10.4ヵ月であった(HR 0.62)。また、中間解析時点での全生存期間(中央値)は、それぞれ32.1ヵ月、22.8ヵ月であった(0.68)。
グレード3以上の有害事象はアテゾリズマブ群の79%、標準治療群の75%に発現した。
評価
日本のJGOGも参加した国際治験で、抗PD-L1抗体アテゾリズマブの上乗せ効果が認められた。新たなファーストラインオプションとして加わることになる。