3D右室エコーで心不全を予測・管理
Right Ventricular Function, Right Ventricular-Pulmonary Artery Coupling, and Heart Failure Risk in 4 US Communities: The Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
JAMA Cardiology
年月
October 2018
3
開始ページ
939

背景

右室(RV)機能と心不全予後の関連は不詳である。日本Tohoku UniversityのNochiokaらは、ARIC研究参加者の2D・3D右室エコーデータに基づき、RV機能と心不全予後の関連を解析した(n=1,004)。

結論

RVEF・RVEF/PASP・RVLSはすべて心不全ステージの進行に伴い低下した。ベースラインで心不全のない参加者において、RVEFの低下とRVEF/PASPの増悪は、LVEF・NT-proBNPと独立して心不全の発症・死亡と関連した(HR:1.65 per 0.5 unit decrease in RVEF/PASP ratio)。

評価

右室の3Dパラメータと心血管アウトカムの関連を住民集団ベースで検討した初の研究である。AIによる定量化に適しており、独立した非侵襲的心不全予測・管理技法になる可能性もある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)