糖尿病合併妊娠・妊娠糖尿病へのインスリン治療へのメトホルミン追加は無益：MOMPOD

Metformin Plus Insulin for Preexisting Diabetes or Gestational Diabetes in Early Pregnancy: The MOMPOD Randomized Clinical Trial

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背景

糖尿病合併妊婦または妊娠糖尿病患者（妊娠23週前に2型糖尿病診断を受けた妊婦）に対するインスリン治療へのメトホルミン追加は有益か。
アメリカ University of North CarolinaのBoggessら（MOMPOD）は、18〜45歳の同妊婦794名を対象として、これを検証する多施設RCTを行った（対照：プラセボ）。一次アウトカムは、死産・早産・在胎不当過大（LGA）児・在胎不当過小（SGA）児・高ビリルビン血症の複合である。

結論

一次アウトカム有意差検出の無益性のため、試験は中止された。メトホルミン群ではLGA児出産率が低かった（aOR 0.63）。

評価

先行するカナダMiTy試験がポジティブな結果を出した（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32946820/）後に行われた確認試験だが、結果は無効となった。著者らは対象集団の差で説明されると示唆しているが、いずれにせよ、結論のためには決定試験が要求される状況となった。