新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬 VirSNiPシリーズに新製品追加
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- 2021年12月8日
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬「VirSNiP」シリーズの新製品を12月7日に発売しました。変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)に見られるins214EPE、S371L、S373P、E484A、そしてT478Kの変異を検出します。
「VirSNiP」は、リアルタイムPCR法により新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬です。今年2月に国内で初めてウイルス変異を調べる試薬として発売しました。その後ラインアップを拡充し、さまざまなウイルス変異の検出に対応しています。
今回は、新たにオミクロン株に見られるins214EPE、S371L、S373P、E484Aの変異と、オミクロン株やデルタ株に見られるT478Kの変異を検出する試薬を発売します。オミクロン株は、現在、国立感染症研究所において、国外における情報と国内のリスク評価の更新に基づき、「懸念される変異株(VOC; Variant of Concern)」に分類されています*。
*国立感染症研究所「SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)」
【製品概要】
分類:
研究用試薬
製品名:
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike ins214EPE
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike S371L S373P
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike E484A
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike T478K
・新たに検出できるようになる変異は、ins214EPE、S371L、S373P、E484A、T478Kの5種類です。B.1.1.529系統(オミクロン株)で見出されている変異です。
・T478Kはオミクロン株のほか、デルタ株でも見出されています。
・S371LおよびS373P:オミクロン株は371、372、373番目の3つの連続した塩基のうち、371と373が同時に変異しており、これをセットで検出します。
測定原理:リアルタイムPCR法 融解曲線解析で結果を確認します。
測定時間:約70分
対応機器:ロシュ製品 コバス z 480、ライトサイクラー 480 システム II、ライトサイクラー 96 システム
参考)VirSNiP ラインアップ
※今回の発売品。全部で19種類の変異、製品数は21となります。
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