シスメックス アイノスティクスがMerck Seronoと血中遺伝子検査技術による大腸がんコンパニオン診断薬の共同開発契約を締結
- シスメックス株式会社
- 2014年6月2日
2014年6月2日
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
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シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、このたびシスメックスの子会社であるシスメックス アイノスティクスとMerck Seronoが血中遺伝子検査技術による大腸がんコンパニオン診断※1薬の共同開発契約を締結したことを、以下のとおりお知らせします。
このたび、シスメックス アイノスティクスとMerck Seronoが大腸がんにおける血中RAS遺伝子※2変異検査薬の薬事承認取得に向けた共同開発契約を締結しました。
本契約では、シスメックス アイノスティクスが、Merck Seronoが既に発売している転移性大腸がんの抗がん剤(製品名:アービタックス®)を対象としたコンパニオン診断薬として、血中RAS遺伝子変異検査薬をシスメックス アイノスティクスの保有するBEAMing技術により開発します。このBEAMing技術は、血液中に放出される微量血中循環がん遺伝子を高感度で検出することを可能とし、従来の患者さんのがん組織における遺伝子変異様態を把握する生体検査に代わり、非侵襲的に(身体へのダメージが少なく)抗がん剤の適否に関する情報を得ることができます。この技術は、いわゆる「Liquid Biopsy(リキッド バイオプシー)※3」と呼ばれる手法で、手術による組織摘出や生体検査を必要とせず、血液中のがん遺伝子検査により簡便かつ最適な抗がん剤の選択を実現するもので、今後、がん組織を用いた抗がん剤に対するコンパニオン診断薬がリキッド バイオプシーに置き変わることが期待されます。
このたびの共同開発は、シスメックスグループとして個別化医療をさらに推進する重要なステップとなります。今後は、両社共同で市場導入を進めていく予定です。
シスメックスグループは、価値の高い検査の開発と普及を通じ、患者さんのQOL向上や医療の標準化、個別化医療の発展に貢献していきます。
【注釈】
※1 コンパニオン診断:医薬品の効果や副作用を投薬前に予測するために行われる臨床検査のこと。
※2 RAS遺伝子:RAS遺伝子が変異するとがんを引き起こすことが知られている遺伝子。
※3 リキッド バイオプシー:腫瘍など組織の一部を採取して行っていた生体検査(Biopsy)と同等の性能でかつ患者さんに負担の少ない検査を血液検査で実現しようとするもの。
以上
- 企業サイトURL
- http://www.sysmex.co.jp/
- ニュース・プレスリリース
- http://www.sysmex.co.jp/news/press/2014/140602.html
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