尿定性検査分野のコンパクトモデル「半自動尿化学分析装置 UC-1000」を海外市場に発売

シスメックス株式会社
2017年5月15日

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)はこのたび、栄研化学株式会社(本社:東京都 台東区、代表執行役社長:和田 守史)との業務提携※に基づき、尿定性検査分野の新製品「半自動尿化学分析装置 UC-1000」および専用試薬である尿定性試験紙「メディテープ UC-10S」、「メディテープ UC-12S」を海外市場に発売します。


 尿検査は、一次的な検査として行われる尿試験紙を用いた尿定性検査と、尿定性検査で陽性とされた検体をより詳しく分析する二次的な検査の尿沈渣(ちんさ)検査に分けられます。尿定性検査は、試験紙を尿に浸すだけで診断に役立つ幅広い情報が得られることから、新興国から先進国まで、またクリニックから大規模病院まで一般的な検査として幅広く行われています。

 シスメックスは、従来臨床検査技師が顕微鏡で観察(鏡検)していた尿沈渣検査において、1995年に世界で初めてフローサイトメトリー法を用いた尿中有形成分の自動定量分析を実用化し、尿沈渣検査の効率化、標準化に大きく寄与してきました。また、2016年1月には、尿定性検査装置としては自社ブランド初となる「全自動尿化学分析装置 UC-3500」を海外市場に発売しました。

 このたび、尿定性検査分野のコンパクトモデル「半自動尿化学分析装置 UC-1000」およびその専用試薬である、尿定性試験紙「メディテープ UC-10S」、「メディテープ UC-12S」を海外市場に発売します。
 UC-1000は、A4サイズ程度のコンパクトサイズにも関わらず、上位機種であるUC-3500と同様の高い検出性能と簡便な操作性を兼ね備え、中小規模施設向けの装置としてだけではなく、UC-3500を導入いただいている施設におけるバックアップや緊急検査用など、さまざまなニーズに幅広く対応が可能です。
 また、経済の発展とともにインフラ整備が進む新興国においても、検査の自動化だけではなく、付加価値の高い検査を提供していくことで、医療の発展に貢献していきます。

 シスメックスは今後も、尿検査分野において付加価値の高い検査を提供し続けることにより、本検査分野におけるグローバルNo.1を目指します。


【新製品の概要】
販売名:半自動尿化学分析装置 UC-1000
対象市場:日本を除く海外地域
発売時期:2017年5月(各国の許認可取得後、順次発売)
処理能力:480テスト/時間
反応時間:60秒
本体重量:約3kg
試験紙:


【特長】
・A4サイズ程度のコンパクトサイズでありながら、480テスト/時間の高速処理が可能
・クレアチニン、アルブミン測定が可能であり、早期の腎疾患発見を支援
・同クラス製品では先進的な5.7インチの大型カラー液晶タッチパネルを搭載
・カラーCMOSカメラの搭載により、試験紙の発色状況を測定後に必要に応じて確認可能
・日々のメンテナンスは、試験紙ホルダを装置前方より引き出し、まるごと水洗いする簡便な仕様


【写真】

▲半自動尿化学分析装置 UC-1000


▲尿定性試験紙
メディテープ UC-10S
メディテープ UC-12S

※参考:2016年1月8日リリース「海外市場における尿定性検査事業に関して栄研化学株式会社と業務提携」http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/2016/160108.html

以上

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