フィリップス、移動型デジタルX線撮影装置 「MobileDiagnost wDR」 を発売

軽量カセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタやグリッドレス撮影技術を搭載し、スピーディーで効率的なワークフローを実現

株式会社フィリップス・ジャパン
2014年10月22日

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン (本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、11月4日より、移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」(モバイルダイアグノスト ダブルディーアール)の販売を開始することを発表しました。

本製品はホイールのついた可動式のため、撮影する場所を選ばずどこでも一般撮影室と同等の検査環境を提供することが可能です。また、軽量なカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate (スカイプレート)」※1や、グリッドレス撮影※2 を目指した新しいノイズ抑制処理技術「SkyFlow (スカイフロー)」※1が搭載可能で、病棟のみならず院内の急性期エリアにおいて優れた効率性とスムーズなワークフローを実現します。

優れたパフォーマンスと柔軟性により高い評価をいただき、全世界で6,500台を超える稼働実績を誇るフィリップスのデジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost (デジタル ダイアグノスト)」シリーズは、2000年の発売以降、大規模病院クラスへのハイエンド (X線管球とフラットパネルディテクタ一体型) X線一般撮影装置の販売としては、国内外で高い実績を誇っています。

この「DigitalDiagnost」で長年にわたって培われた高い画像処理技術「UNIQUE」や、X線発生器との一体型コンソール「Elevaワークスポット」などの特長がそのまま継承された、移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」は、スピーディーで効率的なワークフローを実現いたします。

「MobileDiagnost wDR」の希望販売価格は1億円で(税込、仕様により異なります)、国内初年度の販売台数は約10台を見込んでいます。


「MobileDiagnost wDR」の特長
1.効率性とスムーズなワークフローを実現するハイパワーな移動型デジタルX線撮影装置
モータードライブを採用しホイールベースの短いスタイルにより、堅牢ながら取り回しが容易で、院内のさまざまな場所への移動が容易です。また最大40kWの電力発生器を搭載しており、場所を選ばずどこでも一般撮影室での検査と同等の撮影環境を構築することが可能です。撮影コンソールは、さまざまなツールや操作がタッチスクリーン機能に統合されたユーザーインターフェイス「Elevaワークスポット」を搭載し、短時間の初期トレーニングで使用開始できます。また、患者様の体格に合わせた検査の主要パラメータを使用することにより、低被ばくかつ高画質での撮影を目指しています。


2.軽量なカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate」※1で、より自由で容易な検査が可能に
ワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate」はカセッテ型で、検査がより自由に容易に行うことができるソリューションです。CsI(ヨウ化セシウム)をシンチレータ (蛍光体)とした高画質対応型製品で、製品ラインナップとしては、14×17インチ(半切サイズ)、10×12インチ (四切サイズ)の2サイズ、重量は内蔵バッテリーを含め2.8kg、1.6kgとワイヤレスポータブルディテクタとして最軽量クラスです。
また、取り外し可能な専用バッテリー充電器を搭載することで、急なバッテリー不足にも即座に対応が可能となりました。さらに、1枚のワイヤレスポータブルディテクタを複数の「MobileDiagnost wDR」またはデジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost」で共有できる「ディテクタシェアリング機能」により、撮影室と回診車間とでの効率的な運営が図れます。


3.グリッドレス撮影※2 が期待されるノイズ抑制処理技術「SkyFlow」※1による検査の効率化と高コントラスト画像
新しいノイズ抑制処理技術「SkyFlow」により、胸部撮影におけるグリッドレス撮影を目指しました。この技術により、ベッドやストレッチャーでの撮影における煩わしいグリッドによるオペレーションを排除することで検査効率化を図り、グリッド無しでも高いコントラスト画像の実現が期待されています。


※1 オプション。
※2 通常のX線撮影では、散乱線を除去しコントラストを改善するためにグリッドが使用されますが、「SkyFlow」機能によりグリッドが無くてもグリッド装着時と同等の撮影が期待されています。


■日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル等の事業部から構成されています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、フィリップス・レスピロニクス合同会社と合わせて約1,700名の従業員を擁し、全国約80か所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)

■ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2013年の売上は233億ユーロ、世界100カ国以上に約115,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)

■将来予想に関する記述について
このプレスリリースにはフィリップスの将来の業績、財務状況、事業活動の結果や事業計画に関する「将来予想に関する記述」が含まれています。「将来予想に関する記述」はその性質上、将来起こりうる様々な事象や状況の変化によってもたらされるリスクや不確実性を伴うものであり、それにより、「将来予想に関する記述」で述べた内容や暗示した記述と実際の結果や事象は実質的に異なる可能性を含んでいます。

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