AED訓練用「ハートスタートFRx トレーナー」がリニューアル AED実機さながらのトレーナーでリアルな救命訓練を
- 株式会社フィリップス・ジャパン
- 2025年5月29日
株式会社フィリップス・ジャパンはAEDトレーニング用機材として、このたび、ハートスタートFRxトレーナー(以下FRxトレーナー)をリニューアルし販売再開しました。
心肺停止はいつでも誰にでもどこでも発生しえるため、居合わせた人が傷病者をAEDで一次救命する際に、少しでも落ち着いて使える日ごろのトレーニングが大切です。そこで、フィリップスでは、よりリアルに訓練いただけることを追求した、AED実機さながらのFRxトレーナーをご用意しております。
今回、FRxトレーナーは、筐体の色を従来のブルーから、ハートスタートFRxと同じグレーへリニューアルしました。AEDハートスタートFRxの実機と同じ形状、同じ操作方法、同じ音声ガイダンスで、さらにAED実機さながらの仕様でご使用いただけます。フィリップスでは、AEDの実機をはじめ、トレーナー関連機材も取り揃えております。
延伸する救急車到着時間。救急車到着前の応急手当と事前のAED訓練が重要に
街中や施設内で突如倒れた傷病者に遭遇した際、救急車を呼んで助けを求めますが、救急車の平均到着時間は数年前よりも延伸しており、2022年は10.3分、2023年は10.0分かかっています(図1)。
心停止は人が倒れる原因の一つですが、傷病者が心停止を起こしてから1分経つたびに救命率は7〜10%ほど下がると言われています。
傷病者の1か月後社会復帰率は、心肺蘇生とAEDによる一次救命を行わなかった場合は3.4%ですが、一次救命処置を行った場合は44.9%まで上がります(図2)。つまり、救急車到着前に、心肺蘇生とAEDによる一次救命が重要となります。
図1
図2
急に目の前で人が倒れたら、躊躇なく自信を持って対応できるでしょうか。そこでフィリップスでは、FRxトレーナーの販売再開に先立ち、インターネット上で一次救命意識について独自調査を行いました(2024年8月2日〜14日、有効回答数878人)。
その結果、日本での救急車到着時間が伸びていることから救急車到着前に自分がAEDで一次救命する必要性が高まっている現状認識については、「全く知らない」「対策していない人」が69%となりました(図3)。
図3
また、一次救命処置を躊躇せず自信をもって行えるかについては、回答者平均は5段階評価(点)のうち2.78点となりました。1〜2点は43%の一方、4〜5点は32%で、躊躇せず自信も持って一次救命処置を行う人の割合が少ないことがうかがえました(図4)。
図4
日本蘇生協議会のJRCガイドライン2020によると、1〜2年に1回程度の頻回なトレーニングは、技能や救助者の自信、一次救命への意欲の改善につながると言われています。AEDを設置して終わりではなく、日ごろの点検のほかに、救命の場を想定した定期的なトレーニングが重要であると考えられます。
救命救急の現場で自信をもってAEDを使用するために
AEDを躊躇なく使えるように、AEDの実機や、AED実機さながらのトレーナー機で練習する有効性については、99%がイエスと回答(図5)。実機や実機さながらのトレーナー機による、救命時に実際に使用する機材を用いたトレーニングが有効と考えている人が多いことが示唆されました。
図5
フィリップスでは、急に人が倒れた際にAEDを迷わず使えるように、日ごろの備えとしての訓練で使うAEDトレーナーも、本物さながらの外観であるほか、実機と同じ心肺蘇生法のガイダンスや心臓マッサージのリズムを再現しています。
付属のトレーニングパッドは複数回使用が可能なため、繰り返しトレーニングを行えます。トレーニングパッドはFRxトレーナーで使用できるだけでなく、FRxの実機に装着することで実機をトレーナーとして使用することもできるデザインとなっています。さらに、FRxトレーナーは市販の単4電池で動くため、ランニングコストも抑えられます。
フィリップスのAEDは日本だけでなく海外でも広く販売しているため、インバウンドで来日した観光客でも母国で馴染みがある外観となっています。
※製品ページは掲載元からご覧ください。
アンケート概要:
フィリップス「心肺蘇生法とAED調査2024」
期間:2024年8月2日〜8月14日
方式:インターネット
有効回答数:878人
- 企業サイトURL
- https://www.philips.co.jp/
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