フィリップス、ミッドレンジのMRI対応マルチパラメータ生体情報モニタ「Expression MR200」を発売
- 株式会社フィリップス・ジャパン
- 2014年9月29日
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長: ダニー・リスバーグ、以下フィリップス)は、10月1日より、MRI(磁気共鳴画像診断装置)対応の生体情報モニタ「Expression MR200(エクスプレッション エムアール200)」の販売を開始することを発表しました。
フィリップスの MRI対応生体情報モニタは、これまでに「Essential」、「Expression」の2機種が発売され、全世界で一万台以上の累計販売実績を誇り※1、MRI 検査室で使用される世界シェアNo.1※2 の生体情報モニタとして世界各国の医療施設において好評を得ています。
このたび新たに発売する、フィリップスのMRI 対応生体情報モニタシリーズの新ラインナップ「Expression MR200」は、ECG(心電図)、SpO2(動脈血酸素飽和度)、脈拍数/心拍数、NIBP(非観血血圧)、etCO2(呼気終末二酸化炭素濃度)※3 、呼吸のモニタリングが可能で、小児3学会による「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」※4 で推奨されているパラメータが測定できる、ミッドレンジのMRI対応生体情報モニタです。フィリップスはこの新製品「Expression MR200」をMRI対応生体情報モニタのラインアップに加えることで、MRI装置下での生体情報モニタリングにおけるお客様の多様なニーズにお応えしていきます。
「Expression MR200」の希望販売価格は、540万円からで(税抜、仕様により異なります)、国内初年度の販売台数は約100台を見込んでいます。
■「Expression MR200」の主な特長
・ECG(心電図)、SpO2(動脈血酸素飽和度)、脈拍数/心拍数、NIBP(非観血血圧)、etCO2(呼気終末二酸化炭素濃度)※5 、呼吸数の測定が可能です。
・1500ガウス磁場ライン、SAR4W/Kgで安全に動作します。
・無線ECG/SpO2モジュールを採用、検査室のケーブルレス化に貢献します。
・ECGケーブルを短くして過熱のリスクを低くするとともに、独自のワンピース設計で装着面の広いゲル付きQuadtrode 電極を採用することで過熱を抑え、患者さんの熱傷のリスクを軽減します。
・多くのMRIシステムとの心電同期にも対応します。
・直接の無線通信によりMRI検査室と操作室の両方で同時に生体情報のモニタリングが可能となります。
・包括的な感染対策が可能なMRI対応生体情報モニタとして、全パラメータともディスポーサブルのアクセサリを用意しています。
■フィリップスMRI対応生体情報モニタ※6の特長
・フィリップスのMRI対応生体情報モニタは、測定パラメータや構成にかかわらずMRI画像に干渉しないための設計がされています。そして「Essential」、「Expression」、「Expression MR200」いずれも、1.5T/3.0T(テスラ)のMRI装置の環境で干渉せず問題なく使用可能であることを試験により確認済みで、フィリップスならびに他社の主要なMRI装置と併用が可能です。
・「Essential」と「Expression」または「Expression MR200」の2つのモニタを組み合わせることで、鎮静処置から検査、搬送、回復までの一連の流れを、1つの無線モジュールでシームレスに連携し、ワークフローの改善を実現します。
・MRI検査室専用生体情報モニタ「Expression」、「Expression MR200」と、MRI操作室用モニタ「Expression IP5 information portal」を組み合わせてお使い頂くことにより※7、MRI検査時のモニタリングデータを電子カルテ、麻酔記録システムをはじめとした、主要な院内情報システムと連携することができます。
フィリップスMRI対応生体情報モニタ 製品特長一覧
MRI検査室専用に開発された生体情報モニタの必要性について
MRI検査室は強力な磁場が発生しているため、通常の生体情報モニタの使用は吸着という問題があり、患者さんの安全確保の観点では最大の問題点となります。安全を確保するということでは、鎮静下における各計測項目の精度を確保することも重要です。またMRI画像に対して生体情報モニタが干渉するなど、ノイズ源となる問題もあります。
「Expression MR200」はこれまでのフィリップスMRI対応生体情報モニタ同様、これらの課題に対して十分な対策を施しています。高磁場内での使用というニーズにお応えすることを念頭に置いて一から設計、開発された製品で、鎮静下のMRI 検査における患者さんの安全確保とともに、医療スタッフが安心できる生体情報モニタリング環境を提供します。
※1 海外フィリップス社調べ。2012年6月時点。
※2 InMedica 社調べ。2013年8月レポートより。
※3 オプション。
※4 2013年日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会によるMRI検査時の鎮静に関する共同提言。
※5 オプション。
※6 「Expression」「Essential」「Expression MR200」 の3機種。
※7 「Expression」「Expression MR200」のみ、モニタリングデータの 「Expression IP5 information portal」 への無線送信が可能となります。
■日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル等の事業部から構成されています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、フィリップス・レスピロニクス合同会社と合わせて約1,700名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)
■ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2013年の売上は233億ユーロ、世界100ヵ国以上に約113,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)
■将来予想に関する記述について
このプレスリリースにはフィリップスの将来の業績、財務状況、事業活動の結果や事業計画に関する「将来予想に関する記述」が含まれています。「将来予想に関する記述」はその性質上、将来起こりうる様々な事象や状況の変化によってもたらされるリスクや不確実性を伴うものであり、それにより、「将来予想に関する記述」で述べた内容や暗示した記述と実際の結果や事象は実質的に異なる可能性を含んでいます。
【お問い合わせ先】
報道関係および企業
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ブランド コミュニケーション部 TEL: 03-3740-4551
製品に関するお問い合わせ
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL: 0120-556-494
- 企業サイトURL
- http://www.philips.co.jp/healthcare
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