フィリップス、脳血管内治療をサポートする血管撮影装置の総合ソリューション「NeuroSuite(ニューロスイート)」を発売

最新のライブイメージガイダンス機能による治療デバイスの描出能により脳血管内治療を強力にサポート

株式会社フィリップス・ジャパン
2014年7月24日

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長: ダニー・リスバーグ、以下フィリップス)は、本日7月24日より、血管撮影装置の総合ソリューションである 「NeuroSuite」の販売を開始することを発表しました。

「NeuroSuite」とは、脳血管内治療にフォーカスした新たなデザインのバイプレーン血管撮影装置「AlluraClarity(アルーラクラリティ)FD20/15」と、脳血管内治療をサポートする最新のアプリケーションソフト※1との組み合わせで構成されています。

新型FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載したバイプレーンシステム「AlluraClarity FD20/15」は、これまでになかった最適な側面15インチサイズディテクタを搭載し、よりフレキシブルなアングルと必要な側面視野サイズを十分確保した脳血管内治療に最適なデザインとなっています。また新型FPDでは16bitの高い濃度分解能を有し、頭蓋全体をカバーできるサイズです。2mm以下の微小血管や治療に用いられるマイクロカテーテル、コイル、ステントといったデバイスを明瞭に描出します。


スウェーデンのカロリンスカ大学病院 神経放射線科 神経血管撮影・定位脳手術の准教授 兼 主任であるマイケル・セダーマン医師は、「脳血管内治療において、血管撮影装置の果たす役割は患者の安全性にとって非常に重要です。今回導入したフィリップスの『NeuroSuite』の20インチ正面FPDは、高精細な3Dイメージングを提供し脊椎領域まで描出するのに十分な視野サイズを有しています。また15インチ側面FPDは、脳血管を忠実に描出しバイプレーン時のFPDどうしの干渉を最小限にし、自由度の高いアングルを可能にします。」と述べています。

「NeuroSuite」の希望販売価格は7億5千万円で(税込、仕様により異なります)、国内初年度の販売台数は約10台を見込んでいます。


■「NeuroSuite」の主な特長
1. 「新型FPD搭載 AlluraClarity FD20/15」〜大幅な被ばく低減と高画質を両立したClarity IQテクノロジーと新型16bitFPD(フラットパネルディテクタ)による高精細な画像
脳血管内治療におけるイメージガイダンスの究極の目的は、明瞭にデバイスが視認でき効率の良いナビゲーションを可能にすることです。世界中のクリニカルパートナーと共に築き上げた"ライブイメージガイダンス"技術とともに、強力に脳血管内治療をサポートします。
また、すでに日本国内でも実績のあるClarity IQテクノロジーは、高画質を維持しながら最大73%の被ばく低減※2,3に寄与します。

2. 「高解像度VasoCT※1」- 高解像度の3Dイメージング
コーンビームCTテクノロジーの最新アプリケーションであるVasoCT※1による3Dイメージングも、「NeuroSuite」を構成する重要なアイテムです。16bitのFPDによる頭蓋内の穿通枝レベルの微細な血管や周辺解剖および最新デバイスの描出※4は、脳血管内治療のイメージガイダンスとして強力なサポートツールとなります。


3. 「NeuroSuiteの多彩なアプリケーションツール」- 様々なイメージングモダリティとの統合と機能評価を術中に実現するサポートツール
脳血管内治療におけるイメージガイダンスで必要とされる情報を効率よく術者に提供するために、「NeuroSuite」では様々なアイテムをライナップしています。改良された新型頭部固定具※1、MR/CT画像とのオーバーレイによる3Dロードマッピング機能※1、脳血流の潅流状態を評価する2D Perfusion※1、そしてこれらを術中にモニタリングする大型マルチレイアウトモニタFlexVisionXL※1により脳血管内治療をより安全により確実にサポートします。



「NeuroSuite」は今年6月23日〜25日にパリで開催された the Live Interventional Neuroradiology & Neurosurgery Course (LINNC) で世界的に発表されました。

※1: オプション
※2: Söderman M, Mauti M, Boon S, Omar A, Marteinsdóttir M, Andersson T, Holmin S, Hoornaert B. Radiation dose in neuroangiography using image noise reduction technology: a population study based on 614 patients. Neuroradiology 2013;55(11):1365-72
※3: Söderman M, Holmin S, Andersson T, Palmgren C, Babic D, Hoornaert B. Image Noise Reduction Algorithm for Digital Subtraction Angiography: Clinical Results. Radiology 2013;269(2):553-60
※4: van der Bom IM, Gounis MJ, Ding L, Kühn AL, Goff D, Puri AS, Wakhloo AK. Target delineation for radiosurgery of a small brain arteriovenous malformation using high-resolution contrast-enhanced cone beam CT. J Neurointerv Surg. 2014;6(5):34

日本におけるフィリップスについて

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル等の事業部から構成されています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、フィリップス・レスピロニクス合同会社と合わせて約1,700名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)


ロイヤル フィリップスについて

ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2013年の売上は233億ユーロ、世界100ヵ国以上に約113,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)


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