新しいヨウ素125治療用密封小線源「ラピッドストランド®」承認取得のお知らせ

日本メジフィジックス株式会社
2013年5月24日

日本メジフィジックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:竹内豊、以下「日本メジフィジックス」)は、この度、新しいヨウ素125治療用密封小線源「ラピッドストランド®」(類別:機械器具(10)放射性物質診療用器具)について、5月16日付で製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。

「ラピッドストランド®」は、限局性悪性腫瘍(非固型がんを除く)の治療を対象とするヨウ素125治療用密封小線源(シード線源)で、日本メジフィジックスが2003年から国内で供給しているオンコシード®の関連製品です。「ラピッドストランド®」は、10個のオンコシード®を生体吸収性材料であるポリグラクチン910からなる編み糸内に、オンコシード®とスペーサを交互に詰めて固定したもので、一定の間隔が保持される構造を有しています。このため、スペーサの中央で切断して2〜10個のオンコシード®をまとめて取り扱うことで、正確に腫瘍内に配置することを可能とします。また、編み糸及びスペーサは、施術後数箇月で生体に吸収され、オンコシード®のみが腫瘍内に残ります。「ラピッドストランド®」は、オンコシード®の機能及び性能を維持し、配置の正確性と操作性を向上させた製品で、GEヘルスケアにより開発され、既に海外において広く供給されています。

オンコシード®の製造販売承認を取得している日本メジフィジックスは、「ラピッドストランド®」を医療現場に供給する臨床的意義が高いと判断し、2012年9月25日に製造販売承認申請を行い、この度承認取得に至りました。日本メジフィジックスは、全国の医療施設への技術サポートなどを通じて、密封小線源療法の普及に努めてまいりましたが、「ラピッドストランド®」の供給によって、今後ますます高まる医療現場のニーズに応えていきたいと思います。本治療法がより多くの患者さんのQOL向上に役立つことを願っています。

日本メジフィジックスは、住友化学株式会社とGEヘルスケア(英国)の合弁企業で、放射性医薬品のトップメーカーです。今後も、高品質な放射性医薬品の提供を通じて、わが国の医療のさらなる発展のために貢献を続けてまいります。

以上



【オンコシード®について】
限局性悪性腫瘍(主に早期前立腺がん)の治療を目的に開発された、長さ約4.5mm×直径約0.8mmのごく小さな純チタン製カプセルに放射性ヨウ素(I-125)を密封したもので、シード線源とも呼ばれています。

【小線源療法について】
小線源療法とは非常に弱い放射線を出す小さな線源を、がんのある組織の中に挿入して内部から放射線の照射を行う治療法で、転移や浸潤がなく前立腺内に限局している早期のがんに対し行われます。麻酔をかけた上で超音波の画像を見ながら、予めコンピューターで決定された位置に80個前後のシード線源を永久的に留置します。挿入された線源は直にがん細胞に照射するため、周囲の組織への影響が比較的少なく、前立腺全摘出手術とほぼ同等の治療効果があると考えられています。

【お問い合わせ先】
日本メジフィジックス株式会社(URL:http://www.nmp.co.jp)
総務部(広報担当):兵庫県尼崎市潮江1-2-6 電話06-4300-5541 Fax 06-6492-2549
本社:東京都江東区新砂3-4-10 電話03-5634-7006 Fax 03-5634-5170

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