アボット ジャパン、ニプロ、血糖自己測定器「フリースタイルフリーダム™ ライト」「ニプロフリースタイルフリーダム ライト」と専用の電極を新発売
新しい形状の電極により、血糖測定における負担を軽減。より確実な測定(※1)の提供により、糖尿病患者を支援
- アボットジャパン株式会社
- 2011年2月17日
アボット ジャパン(本社:東京都港区 / 代表取締役会長兼社長:池田勲夫 )とニプロ株式会社(本社:大阪市北区 / 代表取締役社長:佐野實 )は、新しい血糖自己測定器FreeStyleFreedom Liteの日本での今春の発売を発表しました。
この製品は、自己検査用グルコース測定器「フリースタイルフリーダム™ ライト」 「ニプロフリースタイルフリーダム ライト」というブランドで販売されます。またそれぞれの電極(センサー)は「FS 血糖測定電極 ライト」「ニプロ FS 血糖センサー ライト」として販売されます。
「フリースタイルフリーダム™ ライト」 「ニプロフリースタイルフリーダム ライト」で使用する新しい電極(センサー)「FS 血糖測定電極 ライト」 「ニプロ FS 血糖センサー ライト」は、独自の形状の『ZipWik (ジップウィック) タブ』の技術を有していることを特徴としています。血糖測定時の血液の吸引をより速く、より容易にする形状であるため(※2)、糖尿病患者がより快適な血糖測定を実感することができます。
この新しい電極(センサー)ではFAD‐GDH 酵素(※3)を採用しており、マルトースやガラクトース、ラクトースなどをはじめ、通常使用される22種類の干渉物質の成分の影響を抑えています。
またこの電極(センサー)の形状を触覚的にも確認することができるため、初めて血糖測定を行う人や、小児や高齢の糖尿病患者でも血糖測定をより容易にすることができます。
この新しい測定器は校正する必要がなく、血液検体量が少ないため糖尿病患者の測定時の痛みを軽減できます。(※4)また血糖測定時の血液量が不十分の場合、60 秒以内に同じ電極(センサー)に再点着を行うことが可能なため、操作の失敗による電極(センサー)の無駄を減らすことができます。
「フリースタイルフリーダム™ ライト」「ニプロフリースタイルフリーダム ライト」は2010 年10 月に医療機器の承認を取得しています。また今回の新製品は、2月18、19 の両日、福岡で開催される「第45回糖尿病学の進歩」にて紹介されます。
※1 参考文献 Diabetes Technology and Therapeutics, Vo.13. No.1, 2011
※2 従来の「フリースタイル」製品と比べての特徴です。2009年8月のAbbott Diabetes Care, Inc. での調査にもとづく結果です。
※3 FAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)-GDH(グルコースデヒドロゲナーゼ)酵素。マルトースやガラクトースに影響されません。キシロース吸収試験中は本製品は使用できません。2009年のAbbott Diabetes Care, Inc.での調査にもとづく結果です。
※4 出典 Tieszen, KL and New, JP. Pain and accuracy of fingertip testing using a glucose monitoring system requiring a very small drop of blood. Department of Diabetes, Hope Hospital, Salford, UK. 2000.
■アボット ダイアベティスケア事業部について
ダイアベティスケア事業部は、日本において1998年以来、革新的な血糖測定技術、サポートおよび教育を通して、糖尿病患者のみなさまが健康で活発な生活を送れるよう支援しています。米国カリフォルニア州アラメダに本拠を置くAbbott Diabetes Care は血糖測定関連機器の開発、製造およびマーケティングにおける世界的なリーディングカンパニーです。アボット ダイアベティスケア事業部に関する情報は、www.abbott.co.jp(日本)、www.abbottdiabetescare.com (英語)をご覧ください。
■アボットについて
米国イリノイ州シカゴに本拠を置くアボットは、広範囲のヘルスケアに基盤を置く世界的規模の会社であり、グループ総従業員数90,000 人を擁し、世界130 カ国で営業活動を行っています。その事業内容は医療用医薬品、栄養剤、医療機器、診断薬、診断機器の分野における研究・開発、製造、マーケティングそして販売と多岐にわたっています。
日本国内では、従業員 約2,800人が医療用医薬品、栄養剤、医療機器、診断薬、診断機器、ビジョンケア製品の製造開発、ならびに販売とマーケティングに従事しており、東京、福井、千葉に拠点を置いています。アボット ジャパンのプレスリリースは、www.abbott.co.jp、アボット本社のプレスリリースは、www.abbott.comをご参照ください。
■ニプロ株式会社について
日本の大阪府に本拠を置くニプロ株式会社は、医療機器・医療品・ガラス器材事業をワールドワイドに展開しており、1954 年の設立以来、つねに患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)や医療現場の課題・ニーズに沿った独創的な製品でお応えする技術の追求を行って参りました。
医療機器部門では、今回の血糖自己測定器をはじめとする検査関連製品や、人工臓器関連製品、循環器関連製品、看護関連製品ほか、幅広い医療機器を取り扱っており、医薬品部門では、受託製造・ジェネリック医薬品分野に注力して事業を展開、ガラス器材部門では、医薬用ガラス容器や魔法瓶中瓶、電球ほか、ガラス関連製品を幅広く取り扱っております。
グループ総従業員数は9,939 名(単体2,216 名)。ニプロ株式会社の目標は、事業活動を通じて、その技術力のすべてを医療の発展のために発揮することです。このことにより、快適でかつ安全な高度医療社会の実現に寄与していきたいと考えています。
<製品概要>
フリースタイルフリーダム™ ライト 承認番号:22200BZX00881000
ニプロフリースタイルフリーダム ライト 承認番号:22200BZX00881A01
FS血糖測定電極 ライト 承認番号:22200AMX00972000
ニプロFS血糖センサー ライト 承認番号:22200AMX00973000
製品特徴(当社調べより)
●電極の新しい形状『ZipWik(ジップウィック)』構造によりすばやい血液吸引が可能
●専用電極の使用により世界最少の0.3μLの血液量(2011年2月現在)で、測定時間約4秒にて測定可能
●FAD‐GDH 酵素採用により、マルトースやガラクトースの影響なし、PAM(プラリドキシムヨウ化メチル;有機リン剤中毒に使用する解毒剤などに使用)の影響無し
●測定器本体がコンパクトサイズで持ち運び便利
●毛細管全血、静脈血で測定可能
●採血部位は 指先、前腕、上腕、手、もも、ふくらはぎ
●ヘマトクリット値の範囲 15〜65%
●60秒以内の再点着可能
補足1)
電極は血糖測定時の都度取り替える体外診断用医薬品で、多くは長方形の板状です。新しい電極の『ZipWik(ジップウィック)』 は、血液を接触させる部分が突起型をしており、その面積と構造により素早い吸引を可能にしています。
補足2)
一般的に血液量が不足すると血糖測定に失敗する場合があり、エラー表示や誤った数値が表示されることがあります。再び同じ電極に血液を追加して測定することを(再点着) といい、既存品では数秒以内に再点着を行えばエラー表示や誤った数値表示を防ぐことができます。今回の製品では再点着までの時間を60秒以内と長くできたため、血糖測定の失敗を減らすことが期待されます。
- 企業サイトURL
- http://www.abbott.co.jp/
- ニュース・プレスリリース
- http://www.abbott.co.jp/press/2011/110217.html
メディカルオンライン プロダクト製品情報
最新ニュース・プレスリリース
- 【アボットジャパン株式会社】「血糖自己測定について」の「その他血糖測定に関する重要なお知らせ」を追加しました。 (2014-08-06)
- 【アボットジャパン株式会社】アボットの小血管用薬剤溶出ステントXIENCE Xpedition® SV (ザイエンス エクスペディション エスブイ)が日本で発売開始 (2014-07-03)
- 【アボットジャパン株式会社】アボット、在宅医療時等の長期栄養管理に配慮した新製品「エネーボ™配合経腸用液」を発売開始 (2014-05-30)
- 【アボットジャパン株式会社】アボットが国内初のコバルトクロム合金製バルーン拡張型末梢動脈疾患用ステント Omnilink Elite®、日本で発売開始 (2014-04-01)
- 【アボットジャパン株式会社】アボットの腸骨動脈疾患用ステント Absolute Pro®、日本で発売開始 (2014-03-31)