貴重なタンパク質をプロテアーゼからより確実に保護 プロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRAタブレット」発売のお知らせ

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
2012年7月10日

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長兼CEO:小笠原信)は、タンパク質解析において、貴重なタンパク質を高収率かつ完全な構造で動植物の組織および細胞から抽出するプロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRAタブレット」を、研究用とし7月12日に発売します。

タンパク質は、学術研究をはじめ医学、創薬、食品・環境など幅広い研究分野で、その働きが注目されており、近年、タンパク質の構造や機能に関するプロテオミクス解析は、主要な研究分野のひとつとなっています。

細胞内ではタンパク質分解反応は制御されていますが、プロテオミクス解析におけるタンパク質の抽出プロセスにおいて細胞が破壊されると、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の影響を受けやすくなり、タンパク質の分解反応が進みます。「cOmplete ULTRAタブレット」は、主要なプロテアーゼ群を網羅的に阻害するインヒビター(阻害剤)をブレンドし、錠剤化したプロテアーゼ阻害剤です。タンパク質抽出液に本タブレットを加えることで、動植物、酵母、バクテリアなど幅広い生物種の組織や細胞抽出物に含まれるさまざまなプロテアーゼ群のはたらきを阻害・不活性化し、タンパク質の分解を最小限に抑え、貴重なタンパク質を高収率かつ完全に近い構造で抽出することができます。なお、本製品は、弊社既存品のプロテアーゼ阻害剤「cOmplete」シリーズに比べ、代表的なタンパク質分解酵素であるセリンプロテアーゼ群をより幅広く阻害し、新たに酸性プロテアーゼを阻害するようアップグレードされています。

【製品特性】
・弊社既存品「cOmplete」シリーズに比べ、より幅広いプロテアーゼ群を阻害
セリンプロテアーゼ群のカバー領域を拡大し、新規に酸性プロテアーゼも阻害
・一錠を規定量の溶液に溶かすだけの簡単操作
微量の阻害剤を秤量する必要がなく、さまざまな生物種のタンパク質抽出液に対応する成分で構成
・毒性成分を排除し、安全な研究環境に
毒性の強いDFPを排除し、研究者の皆さまを毒性成分から保護

【希望販売価格】(税抜)


【製品写真】
※製品写真は、下記掲載元URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html

cOmplete ULTRAタブレット

【お問い合わせ先】
経営企画・広報グループ
電話03-5443-7040
FAX03-5443-7113

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