ロシュ、LBC 塗抹装置「ベンタナ SP 400」を世界に先駆け発売 効率的で精度の高いLBC検査の提供に貢献
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- 2025年6月23日
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、ロシュが新たに開発した液状化検体細胞診(LBC)塗抹装置「ベンタナ SP 400」を6月20日より発売したことをお知らせいたします。また6月27日より開催される第66回日本臨床細胞学会総会(春期大会)に本製品を出展いたします。
「ベンタナ SP 400」は、がん検診を初めとする細胞診検査に用いる塗抹標本を作製するセミオートタイプのLBC塗抹装置です。フィルターを用いて、固定液バイアルに保存された検体から細胞を均一かつ鮮明に薄層塗抹し、細胞診スライドを作製します。従来の直接塗抹法における乾燥による細胞劣化や重なりといった課題を解消し、観察が容易になり、診断の精度向上に繋がります。また、卓上型で検査室に導入しやすいコンパクトな設計でありながら、1検体あたり約45秒の処理能力を持ちます。
6月27日から29日に開催される第66回日本臨床細胞学会総会(春期大会)1)にて、本製品を世界に先駆けてお披露目いたします。同学術集会では、「子宮頸がん検診ではLBC検体を用いるべきである」という「Japan LBC 宣言」が5団体共同で表明される予定 2)です。ロシュは、本品の導入により、効率的でより精度の高いLBC検査の提供に貢献してまいります。
1) 第66回日本臨床細胞学会総会(春期大会)
https://www.jscc66.jp/
2) 第66回日本臨床細胞学会総会(春期大会)会長挨拶
https://cdn.jscc.or.jp/wp-content/themes/jscc/zassi/64-2yp/64-2-10.pdf
※リンク先は掲載元からご覧ください。
【製品概要】
販売名:ベンタナ SP 400
外形寸法:575mm(幅)×448mm(奥行き)×532mm(高さ)
重量:約46kg
塗抹原理:フィルター転写法
処理速度:1検体あたり約45秒
製品の特徴:
・婦人科および非婦人科検体に対応し、検体種に応じた標本作成が可能
・最大20個のフィルターを一度にセット可能
・バイアルとスライドをバーコードで照合することでヒューマンエラーを未然に防ぎ、医療安全性を確保
・使用済みフィルターは自動で専用ラックに廃棄され、フィルターに触れることなく安全・簡便に作業が可能
【製品写真】
【第66回日本臨床細胞学会総会(春期大会)出展概要】
ロシュの病理部門40周年を記念し、病理検査領域におけるロシュのポートフォリオをご紹介いたします。
出展日程:2025年6月28日(土)〜29日(日)
会場:京王プラザホテル(4階「花」)
出展製品:
・ベンタナ SP 400 :液状化検体細胞診塗抹装
・ベンタナ DP200 Dx システム:病理ホールスライド画像診断補助装置(クラスII)
・ベンチマーク ULTRA PLUS :自動免疫染色装置
【お問い合わせ先】
広報(報道関係者向け)
tokyo.pr@roche.com
- 企業サイトURL
- https://www.roche-diagnostics.jp/
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