染色前処理工程を自動化し、複数の多様な染色メニューを一度に処理全自動特殊染色装置「ベンタナベンチマークSS」発売のお知らせ
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- 2012年9月12日
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長兼CEO:小笠原信)は、2012年9月18日に、前処理から染色までの一連のプロセスを完全自動化するとともに、一度に様々な染色メニューの処理が可能な臨床用全自動特殊染色装置「ベンタナベンチマークSS」を発売します。
「ベンタナベンチマークSS」は、病理学的検査において染色の前処理工程であるベーキングおよび脱パラフィンから染色までの一連の工程を完全自動化した臨床用全自動特殊染色装置で、当社既存品の「ベンタナNX-SS」の後継機種となります。特殊染色は、一般染色(H&E染色)の補助的染色として位置付けられ、一般染色では鑑別不可能な症例で実施されます。目的に応じて様々な染色メニューがあり、特定の部位を特異的に染め出すことで、組織の変性を把握するのに有効な手法として用いられています。
本システムは、既存品では手作業で行う必要があった染色前の工程であるベーキング(組織を伸展し、パラフィンを融かすプロセス)および脱パラフィン(溶けたパラフィンを除去するプロセス)の処理を全自動で行うことができます。この脱パラフィンの工程では、溶剤として従来使用されていた毒性の強いキシレンを使用しないため、検査技師の方々の作業工程におけるキシレンへの暴露が低減され、安全性が高まります。また、既存システムでは、単一のヒーターを採用していたため、処理する複数の染色メニュー間でそれぞれの反応適正温度に差が生じる場合は、同時に処理ができないなど一度に行えるメニューの種類に制約がありました。本システムではスライドごとに温度制御が可能な独立型ヒーターを搭載しているため、染色メニューの組み合わせに制約がなくなり、様々な種類のメニューを同時に処理することが可能です。
「ベンタナベンチマークSS」は、病理学的検査領域におけるワークフローの全自動化を進めることで、検査の精度向上と効率化を図ります。
【製品特性】
・ベーキングと脱パラフィンの工程を自動化し、染色までのプロセスを大幅に効率化
・独立型スライドヒーティング機能搭載により、反応適正温度が異なる染色メニューも同時に処理が可能
【製品概要】
(1)仕様
(2)希望販売価格(税抜)
(3)製品写真
※製品写真は、下記掲載元URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html
ベンタナベンチマークSS
【お問い合わせ先】
経営企画・広報グループ
電話03-5443-7040
FAX03-5443-7113
- 企業サイトURL
- http://www.roche-diagnostics.jp/
- ニュース・プレスリリース
- http://www.roche-diagnostics.jp/news/12/09/12.html
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