ベックマン・コールター 次世代シークエンサー前処理装置を発売

〜フラグメントライブラリ構築を完全自動化〜

ベックマン・コールター株式会社
2011年4月21日

ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役社長:ジャック・プライス)は、「SPRIworks フラグメントライブラリシステム」を2011年4月1日に発売しました。本システムは、各社の次世代シークエンサーに対応したマルチプラットフォームを持ち、煩雑なフラグメントライブラリを、サンプルと試薬カートリッジをセットするだけで作製します。これにより、ハイスループット化、データの標準化、ヒューマンエラーによるサンプルロスの防止が可能になります。

【SPRIworks フラグメントライブラリシステムの主な特長】
■概要
近年、次世代シークエンサーの登場により、ゲノミクス研究はますます進展しています。代表的な次世代シークエンサー3機種は、いずれも多くの煩雑な前処理を必要とします。特にDNAフラグメントライブラリの作製は多くの手技が必要になるため、次世代シークエンサーの使用の障壁の一つとなっています。

SPRIworksフラグメントライブラリシステムは、DNAフラグメントライブラリの自動化を可能としました。断片化したDNAフラグメントをセットすると、DNAの末端修復からアダプターの付加、さらにサイズセレクションまでを行います。自動化が困難であり、これまでアガロースゲル電気泳動による分離を行っていたフラグメントのサイズセレクションは、磁気ビーズを用いたSPRI(Solid Phase Reversible Immobilization : 可逆的固定法)技術を応用することにより、各次世代シークエンサーに適したサイズのDNAフラグメントを選択的に回収します。

■特長
・サンプルと試薬カートリッジをセットするだけのシンプルな操作
・磁性ビーズを用いたSPRI技術による、DNAフラグメントの自動サイズセレクション
・試薬カートリッジとメソッドカードを交換するだけで、各社の次世代シークエンサーのライブラリ作製ができるマルチプラットフォーム
・最大10検体の同時処理ができ、約4時間で処理が完了

■対応次世代シークエンサー
・イルミナ社製 Genome Analyzer
・ロシュ社製 GS FLX DNA シークエンサー
・ライフテクノロジーズ社製 SOLiD シークエンサー

■主な仕様

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