血液ガス分析装置「ラピッドラボ348EX」を新発売
透析液の電解質も測定可能なガスボンベ内蔵小型血液ガス分析装置
- シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
- 2012年4月19日
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:コン・グリラキス)は、ガスボンベ内蔵のコンパクトな血液ガス分析装置「ラピッドラボ348EX」(届出番号:13B1X10041000028)を発売しました。「ラピッドラボ348EX」は、血液中の血液ガス、電解質だけでなく、透析液の電解質も測定可能です。本製品のメーカー希望価格は750万円(税別)、3年で約600台の販売を予定しています。
「ラピッドラボ348EX」は、1996年発売以来現在まで、日本国内で4,000台以上設置された「ラピッドラボ348」(届出番号:13B1X10041000014)の後継機種です。本製品は、従来品の特長である、ガスボンベ内蔵による小型、静音設計、透析モードでの透析液の電解質測定、血液と試薬経路の最適で無駄のないデザインによる簡易メンテナンスはそのままに、さらに毎日のオペレーションやワークフローを効率化するカラータッチスクリーンやバーコードリーダーなどを標準装備しました。「ラピッドラボ348EX」は、臨床診断に求められる信頼性の高い分析結果を、簡単な操作で必要なときにすぐに報告が可能な、中小規模検査室向けの血液ガス分析装置です。
また、すでに多くの透析医療施設でご使用いただいている「ラピッドラボ348」の透析モードは、透析カードを使用して通常モードからの切り替えを行なっておりましたが、「ラピッドラボ348EX」では、スクリーンのアイコンをタッチするだけでモード切り替えが可能となり、さらに使いやすくなりました。正確な濃度管理が求められる透析液の電解質測定を、血液ガス分析装置ならではの簡単操作で、約60秒で結果報告します。
本製品のように患者様の近くでおこなわれる検査はポイント・オブ・ケア(POC)検査と呼ばれ、医師が検査結果を即座に判断し、迅速な処置や治療の過程、予後のモニタリングまでを的確に行うことができるため、医療の質、患者様のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に大きく役立つとして注目されています。シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは、血液ガス分析、尿検査、糖尿病検査などの幅広いPOC検査製品とソリューションを提供することで、患者様のQOL向上に貢献します。
「ラピッドラボ348EX」の特長
◆省スペース化
・ガスボンベ内蔵によるコンパクトボディ、場所を選ばず設置可能
◆ワークフローの効率化
・カラータッチスクリーン採用
・バーコードスキャナー標準装備
・USBポート搭載
・較正ガスは取付・交換が簡単なガスカートリッジを採用
◆検査効率の向上
・最適で無駄のない血液と試薬の経路による簡単なメンテナンス
・患者様にやさしいわずか50μLの最小検体量
・オプションのデータマネジメントシステム「ラピッドコムデータマネジメントシステム」*に対応し、院内の複数の血液ガス分析装置を遠隔から一元管理可能
◆信頼の透析モード
・透析液の電解質を約60秒で報告
・無酢酸透析液にも対応
・タッチパネルから簡単に透析モードへの切り替え可能
*ラピッドコムデータマネジメントシステム:手術室、ICU、中央検査室、透析室、病棟など複数に点在している血液ガス分析装置をネットワークにて一元管理することができるシステムです。接続機器のモニターやコントロール、トラブル管理、試薬残量管理などの遠隔操作が可能であり、また接続機器の制度管理データ、ログデータ等の一括管理、保存も可能です。LIS/HISへの接続がシンプルになるため、管理コストの削減にも貢献します。
<参考資料>
測定項目全血:pH,pO2,pCO2,Na+,K+,Ca++/Cl-,Hct
透析液:pH,pCO2,Na+,K+,Ca++,HCO3-,ctCO2
※ラピッドラボ348EXの製品詳細については掲載元をご覧ください。
■シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスについて
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は、検体検査における革新的な製品群、総合的なソリューション、高品質なサービスと万全のサポート体制で臨床検査をサポートし、早期発見・診断・治療・ケアまでのヘルスケアにおいて、患者様にとって最適な医療の実現を目指します。免疫/生化学検査、血液学検査、細菌の同定/薬剤感受性検査、糖尿病検査、尿検査、血液ガス分析、新生児スクリーニング、さらに環境検査に至る多様な製品を検査の現場にお届けします。www.siemens.co.jp/diagnostics
■シーメンスヘルスケアセクターについて
シーメンスヘルスケアセクターは、ヘルスケア産業における世界最大のサプライヤのひとつであると同時に、画像診断、体外診断、医療情報テクノロジー、そして補聴器において業界をリードしています。シーメンスは、予防、早期発見、診断,治療、アフターケアまで、患者ケアのすべてを包括する製品及びソリューションを提供しています。また、シーメンスはワークフローを最適化することにより、ヘルスケアサービスをより早く、より高品質かつ低コストで提供します。シーメンスヘルスケアには、約5万1,000人の社員が在籍し、世界中で活動しています。2011年度(2011年9月30日に終了)のヘルスケアセクターの売上高は125億ユーロ、営業利益は13億ユーロでした。詳しい情報は,www.siemens.com/healthcare/でご覧いただけます。
■日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に日本オフィスを創業以来、日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様,インダストリー、エナジー、ヘルスケア、インフラストラクチャー&シティーズの4つのセクターで、都市化、人口推移、気候変動、グローバル化といったメガトレンドから生じる難問に「Answers」を提供しています。シーメンスはすべてのセクターにおいて最新の製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2011年度の日本のシーメンスの売上高は、およそ1,430億円、社員数は約2,200人です。詳しい情報はwww.siemens.co.jpにてご覧いただけます。
【お問い合わせ先】
<本件に関するお問い合わせ>
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
マーケティング部マーケティングコミュニケーション
北條直子
Email:naoko.hojo@siemens.com
お客様支援センター
TEL:0120-543-455(平日9:00〜18:30/土・日・祝日休)
メディカルオンライン プロダクト製品情報
最新ニュース・プレスリリース
- 【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】新型コロナウイルスの抗原測定キットを研究用試薬としてメディカルコラボレーションパートナーシップ契約を結ぶ鹿島アントラーズへ提供 (2020-12-09)
- 【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】検査室向けITソリューション「Atellica Process Manager」の販売を開始 (2020-09-30)
- 【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】新型コロナウイルスの抗体検査キットを研究用試薬として受注開始 (2020-05-18)
- 【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】血液ガス分析装置「ラピッドポイント500e」販売開始 (2019-09-30)
- 【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】生化学自動分析装置 「Atellica CH930」を販売開始 (2018-09-26)