PGAシート「Pawdre®」の薬事承認取得について
- 株式会社京都医療設計
- 2023年7月26日
ニッケの100%子会社である株式会社京都医療設計(以下、京都医療設計)は、このたび、PGAシート「Pawdre®」(ポードレ)の薬事承認(2023年6月22日付承認取得)を取得致しました。
1.製品特徴
PGAシート「Pawdre®」はポリグリコール酸(PGA:Polyglycolic acid))を材料とした吸収性縫合補強材で、特殊加工により生体に適した伸縮性、柔軟性を有すシート状の組織補強材です。肺・肝臓・舌ガン切除面、気胸部位のシール等、縫合部や脆弱組織の補強に幅広く適応します。加水分解により、強力(糸や布帛などの見かけ上の耐力)が徐々に失われ、最終的には吸収・代謝され約15週間後にはほとんどが組織に吸収されます。抜去の必要が無く体内に異物として残らないことから、患者様の心身への負担が最小限となりQOL(Quality of Life)を大いに向上させます。
2.背景
ニッケグループのメディカル事業では、2019年に製品化および販売の担い手として京都医療設計を子会社化するなど再生医療分野に戦略的に投資を行っており、グループの技術・知見を活かし、連携して製品創出に取り組んでいます。
今回のPGAシート「Pawdre®」は、ニッケ研究開発センターが研究開発を行い、京都医療設計が承認申請、製造販売、マーケティング、販売チャネル開拓等で重要な機能を果たしました。他にも、iPS細胞(人工多能性幹細胞)などの培養時に3次元足場材料として使用される細胞培養用ゼラチン繊維基材「ジェノセル」の開発にも成功しています。
今後も生体吸収性材料をコア技術として、メディカル事業を通じてヘルスケア・医療を取り巻く社会課題解決に取り組み、SDGsの目標達成とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
【お問い合わせ先】
株式会社 京都医療設計
取締役 兼 研究開発部長 山田 博一
TEL:075-595-5595
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