小型フルHDカメラMKC-230HDが遠隔医療システムに採用 全米細胞病理学会で遠隔操作顕微鏡に取付けられ映像配信

池上通信機株式会社
2023年1月16日

 池上通信機の小型3CMOSフルHDカメラである「MKC-230HD」が、遠隔病理診断のために開発された米国のRemote Medical Technologies (以下、RMT)様の遠隔操作顕微鏡ソリューション「rmtConnect™」で重要な映像系統の中核をなす機器として採用されました。全米細胞病理学会の第70回総会となるASC 2022(2022年11月16〜18日、USAボルチモア)で実演展示が行われました。

 RMT様は、最先端の遠隔医療システムをリアルタイム映像伝送で実現し、全米をはじめ世界中の医療関係施設へ提供されています。「rmtConnect™」は、特許も取得した先進的な機能を備えたソリューションシステムで、その顕微鏡に取り付けられた小型カメラヘッドの「MKC-230HD」が、高精細な映像を提供しています。今後、さらなる遠隔医療の普及・促進が見込まれることから、遠隔病理診断のシステムは世界規模での採用が期待されています。

 「rmtConnect™」を導入することにより、病理医は、インターネットが繋がる場所ならどこからでも顕微鏡を遠隔で操作することができます。そして、リアルタイムで非常に安定したストリーミング映像を見ながら診断することができ、病理医は、どこにいても臨床医との連携が可能となります。また、移動時間や病理医の人員数という制約を受けずにROSE*を行えることは大きなメリットとなり、手術中に摘出された被検査物の染色標本の評価がより迅速に、より正確に行えるようになります。

 「rmtConnect™」の申し分のないパフォーマンススピードに「MKC-230HD」の明るく高精細な映像が加わり、他の遠隔病理顕微鏡システムとの違いを生み出しています。3板式CMOSの「MKC-230HD」は、高感度・高精細で色再現性が良く、単板式カメラのオートブライトネス機能の応答速度に比べ格段の速さを発揮します。これらの優位性が、病理医に細部までクリアな映像を瞬時に提供し、適正で効果的な診断を促すことにより医療現場を支援する大きな役割を担います。

 池上通信機は、75年以上におよびプロフェッショナルな映像分野で培ってきた技術と経験を基に、医療分野へも事業展開してきました。遠隔医療を含め、今後の医療の高度化をサポートするとともに、高性能で信頼性の高い製品と高品質なサービスを提供し続けることを通し、世界中で医療を必要とするみなさまへ貢献します。

*ROSE: Rapid On-Site Evaluation(術中迅速診断)
外科手術や内視鏡手術の限られた時間内に、病変部の性質や、転移の可能性、病変部の取り残しの有無を調べる診断のこと。

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