COVID-19患者の治療のために、モノクローナル抗体bamlanivimabとetesevimabの併用を緊急使用許可(EUA)
Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Authorizes Monoclonal Antibodies for Treatment of COVID-19
要約
FDAは、軽〜中等症COVID-19患者の治療のために、モノクローナル抗体bamlanivimabとetesevimabの単回同時投与を緊急使用を許可(EUA)した。
詳細
FDAは、12歳以上で体重40 kg以上の軽〜中等症COVID-19患者の治療のために、モノクローナル抗体bamlanivimabとetesevimabの単回同時投与を緊急使用許可(EUA)した。これらの抗体は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の異なるが重複する部位に結合し、ヒト細胞へのSARS-CoV-2付着と侵入を阻止する。適応は未入院で重症化リスクの高いSARS-CoV-2陽性患者で、入院中や酸素療法中のCOVID-19患者は適応とならない。本EUAは、未入院COVID-19患者1,035名の参加したRCTの結果に基づく。同時投与の副作用として、悪心・眩暈・そう痒症・発疹がありうる。2020年11月には、成人と特定の小児の軽〜中等症COVID-19患者の治療のために、bamlanivimabの単回投与がEUA済だが、併用投与は耐性ウイルスによる重症化リスクを低減する。