SGLT2阻害薬によるFournier壊疽発生に注意喚起
SGLT2(sodium-glucose cotransporter-2) Inhibitors for Diabetes: Drug Safety Communication - Regarding Rare Occurrences of a Serious Infection of the Genital Area
要約
FDAは、SGLT2阻害薬が稀に重篤な生殖器域感染症である会陰壊死性筋膜炎(Fournier壊疽)を引き起こす可能性があることに注意喚起する。
詳細
FDAは、canagliflozin・dapagliflozin・empagliflozin・ertugliflozin等のSGLT2阻害薬により、重篤な生殖器域感染症である会陰壊死性筋膜炎(Fournier壊疽)が稀に引き起こされる可能性があることに注意喚起する。患者は、生殖器やその周辺に痛み・赤み・腫れといった症状があり、38℃以上の発熱がある場合には直ちに医師の診察を受けるべきである。医療従事者は、SGLT2阻害薬服用患者にFournier壊疽の疑いがあれば広域抗菌薬の処方や壊死組織除去術などを考慮し、別系統薬による血糖コントロールに切り替える必要がある。