医療裁判紹介バックナンバー

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コラム:病院の医師が痴漢行為で逮捕された場合はどうすればよいか?

2022年05月25日
当院の医師が,休日に電車の中で痴漢行為をした疑いで逮捕されました。医師が逮捕されたことは初めての経験なので,どうしたらいいのか,どのようになるのか分かりません。当該医師の業務の引き継ぎや処遇など,病院としてどのような対応をとるべきでしょうか。 また,当該医師が,犯行を否認し冤罪を主張している場合はどうすべきでしょうか。

医療裁判:患者の希望を叶えようとして行った処方が過失と認められた事例

2022年05月11日
医師は,脳腫瘍(膠芽腫)の再発により通院中の患者(女性・死亡時43歳)に対し,てんかんによるふらつきを抑えサンバの大会に出場したいという患者の希望を叶えるために必要と考え,抗てんかん薬ラモトリギンを添付文書の用法・用量を遵守せずに処方した。しかし,その後,患者は,ラモトリギンの副作用により薬疹が生じ,その後,中毒性表皮壊死症による両側肺炎および肺出血で死亡した…(東京地方裁判所令和2年6月4日判決)

医療裁判:ベッドサイドモニタのアラーム設定の確認が 不十分であったとされた事例

2022年04月20日
SICUからSHCUへ転床した患者(男性,当時66歳)について,複数の情報管理システム同士の連携機能が働いたことにより,転床の際,ベッドサイドモニタのアラームがONに設定されていたものが,電子カルテ上の操作が原因で一部OFFの設定となった。その後,患者の容態が急変したものの,アラームが作動しなかったために心肺蘇生措置が遅れ,患者に低酸素脳症による後遺障害が生じた(なお,患者は訴訟係属中に死亡した)…(東京地方裁判所令和2年6月4日判決)

コラム:看護師が行うことのできる医行為の範囲とは?

2022年04月06日
Q.訪問介護を行うクリニックを開設していますが,医師が足りずに困っています。そこで,これまで医師が行っていた一部の行為を看護師に行わせ,効率的に診療を進められないかと考えているのですが,1.静脈注射,2.褥瘡に対する洗浄あるいはデブリードマン,3.診断そのものを看護師に行わせることは可能でしょうか。

医療裁判:帝王切開術後の女性が退院前に肺血栓塞栓症で死亡した事例

2022年03月18日
クリニックでの帝王切開術により出産した患者(女性,35歳)が,病室で過ごしていたところ,左下肢に浮腫が見られた後,ナースステーションの前で倒れ,気分が悪いなどと訴えた。患者は,すぐさま高次医療機関に運ばれたものの,肺血栓塞栓症にて死亡が確認された…(宮崎地方裁判所平成30年9月12日判決)

医療裁判:鑑別疾患を絞り込む段階における検査実施義務違反が問われた事案

2022年03月04日
患者(女性,69歳)は、自宅において食事中、呼吸苦とふらつきを感じ病院へ救急搬送された。医師の問診に対し、患者は咽頭痛と呼吸苦を訴え、痛みのあまり死にそうであると述べた。医師は、咽頭の視診、聴診、胸部および腹部レントゲン検査、血液検査、生化学検査を患者に行い、患者の主訴は化膿性扁桃炎に心因性の要因が重なった結果であると診断し、帰宅を指示したが、患者は翌日早朝に虚血性心筋症により死亡した…(大阪地方裁判所令和元年5月29日判決)

コラム:院長に就任する際の留意点は?

2022年02月18日
Q.診療所を経営している友人に頼まれて院長に就任することになりました。院長に就任することで負う義務など留意すべきことがあれば,教えてください。

コラム:患者に対する訴訟提起・名誉毀損による請求はできるのか?

2022年02月04日
Q.都内で内科・循環器科を標榜するクリニックを開業している医師です。最近感冒症状があった患者さんに総合感冒剤と鎮咳剤を処方したのですが,後日嘔吐されて,脱水症状を起こし,大学病院で2日ほど点滴治療を受けたようです。先日患者さんのご家族が突然来院し,処方した薬が不適切であったとして「医療過誤だ」「くそ医者」「慰謝料を払え」などとして騒がれました。その場は警察の方に間に入ってもらってなんとか収まったのですが,いつまた来るかわからず心配です…

医療裁判:CPRの内容が不適切であったとして過失が認められた事例

2022年01月24日
本件は,患者(女性,受診当時11歳)が,耳鼻咽喉科クリニックにおいて耳管通気処置を受けた際に心停止となり,その後死亡するに至ったことについて,同クリニックの医療従事者に適切な心肺蘇生法(CPR)を行わなかった過失があったとして,患者の父親が,同クリニックを設置管理する医療法人社団に対し,損害賠償を求めた事案である…(仙台地方裁判所平成28年12月26日判決)

コラム:歯科治療(自由診療)を途中でやめたいと言われ、治療費の返還を求められたら?

2022年01月06日
Q.歯科医院で半年前から矯正装置を装着して歯列矯正治療を続けている患者から、当院での矯正治療をやめたいと言われ、治療費の返還を求められました。矯正にかかる治療費は、治療開始時に全額を受領済みなのですが、返還に応じなくてはならないのでしょうか。
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