医療裁判紹介バックナンバー

91-100件を表示中

医療裁判:責任を認めた上で医療事故の対応に当たっている医療機関が,患者から治療費の内払いを求められたときの対応

2019年07月19日
患者(男性,当時51歳)が胃の検査を受けたところ,胃がんであることが判明した。しかし,医師の説明ミスにより治療が遅れ,説明ミスが発覚した時点で胃がんは既にステージ4の状態だった。このため,患者は病院に対し,医療保険適用外の先進治療にかかる費用の負担を希望し,病院は患者に賠償金の内払いを行うこととした……(奈良地方裁判所平成28年2月25日判決)

コラム:ウェブサイトが「広告」扱いになったこととは?(医療に関する広告規制の強化)

2019年07月11日
Q.医療法が改正されて医療に関する広告の規制が強化され、ウェブサイトが規制の対象になったと聞きました。当院もホームページを開設していますが、具体的にどのように広告の規制が強化されたのでしょうか。また、今後、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

コラム:医薬品副作用被害救済制度について

2019年06月28日
Q.当院で処方した薬を服用した患者が、その薬の副作用により入院してしまったので損害賠償を求めたいと言ってきました。当院としては処方内容等に誤りはないため損害賠償責任はないと考えているのですが、このような場合、医薬品副作用被害救済制度を案内してよいでしょうか。

医療裁判:人工妊娠中絶実施に対する夫の同意

2019年06月21日
本件は,妊娠17週の妊婦に対し慢性常位胎盤早期剥離の診断で人工妊娠中絶を実施したところ,妊婦およびその夫から,妊婦およびその夫の同意なく人工妊娠中絶が実施されたなどの主張がされた事案である(岡山地方裁判所平成29年4月26日判決)

コラム:共同研究の参加に必要な手続は?

2019年06月11日
Q.私は個人病院を経営しています。当院の勤務医から,「医局の先輩医師から大学病院で実施する研究の症例数を増やすため勤務先病院で研究に参加して欲しいと言われたので,許可してもらえませんか」と依頼を受けました。私はどのように対応すれば良いでしょうか。

コラム:証拠保全時の対応はどのようにしたらよいか?

2019年05月15日
Q.個人医院を開業している医師ですが,先程,裁判所職員の訪問を受け,本日,とある患者さんの証拠保全を行うとの連絡がありました。この患者さんとは事前のやりとりなどはありませんでした。いきなりの訪問で,どのように対応すればよいのかわからず不安です……。

医療裁判:静脈栄養施行時のビタミン投与を巡る争い

2019年05月15日
胸腔鏡下食道亜全摘術等を受けた患者(昭和30年生,男性)が,術後,ウェルニッケ脳症を発症し,後遺障害が残った。本件は,患者が病院の医師に術後ビタミンB1を含む輸液を投与しなかった過失があると主張して,債務不履行または不法行為に基づく損害賠償を求めた事案である(名古屋地方裁判所平成28年7月15日判決)

医療裁判:創傷治癒遅延に稀な疾患が併発した事例

2019年04月19日
左大腿骨骨幹部骨折の治療のために挿入されていた髄内釘の抜釘術を受けた患者(女性,当時61歳)が,術後,手術創部にMRSA感染を来たし,また真性多血症と診断された。医師は創部に対してピオクタニンによる洗浄を繰り返したが快方へ向かわなかった……(広島地方裁判所平成27年4月21日判決)

コラム:成年患者の判断能力が低下している場合、本人以外から同意を得ることは有効か?

2019年04月10日
Q.既に成人している当院の入院患者に対し、今後手術を行う必要があるのですが、認知症のため本人の判断能力が低下している状況です。このような場合、①後見人から同意を得ることや②家族や身元引受人から同意を得ることは有効なのでしょうか……。

コラム:インターネット上の誹謗中傷記事への対応方法

2019年03月27日
Q.インターネットの口コミサイトや掲示板等に、当院に関する書き込みが多数見られます。その中には「医療ミスで患者が何人も死んでいる病院です」「あの病院には行かないほうがいいと思います」などの書き込みがありました……。
91-100件を表示中