頭痛軽減のための理学療法アプローチは:系統的レビュー・ネットワークメタアナリシス
Physical Therapist Interventions to Reduce Headache Intensity, Frequency, and Duration in Patients with Cervicogenic Headache: A Systematic Review and Network Meta-Analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Physical Therapy
年月
November 2023
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開始ページ
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背景

頸原性頭痛の強度頻度等を軽減するのに有効な理学療法介入は。
ドイツUniversitat zu LubeckのJungらは、頭痛への理学療法介入を検証した2022年10月までの23件のRCTを対象とする系統的レビュー・ネットワークメタアナリシスを行った。

結論

エビデンス質は低かったが、コントロールと比較してマニピュレーション+ドライニードリングが短期的頭痛強度(平均差[MD], -4.87)・頻度(MD -3.09)の軽減に最も有効だった。その他ではマッスルエナジーテクニック+運動介入(MD 4.37)、軟部組織モビライゼーションテクニック+運動介入(MD -3.01)、ドライニードリング+運動介入(MD -2.92)が短期頭痛の頻度軽減には有効だった。

評価

2022年の先行レビュー(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35236143/)では、経皮的末梢神経電気刺激+運動療法を含めた理学療法が有効としており、運動介入は短期長期共に有効と考えられる。ドライニードリングとは違った鍼灸治療が有効としたレビューもある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32269669/)。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy