結節性痒疹にネモリズマブ:OLYMPIA 2
Phase 3 Trial of Nemolizumab in Patients with Prurigo Nodularis
背景
結節性痒疹に対するIL-31受容体α拮抗薬ネモリズマブの効果・安全性は。
スイスGaldermaのPikettyら(OLYMPIA 2)は、中等〜重度の同疾患成人患者274名を対象として、これを検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ, 16週)。一次エンドポイントは、そう痒の改善(PP-NRS4 ポイント以上の低下)と、医師による全般的評価(IGA 0-4)による奏効である。
結論
ネモリズマブの一次エンドポイントに対する効果を認めた(56.3% vs. 20.9%, 調整差 37.4パーセントポイント)。IGA奏効患者率でもネモリズマブが優った(調整差 28.5パーセントポイント)。5つの二次エンドポイントでもネモリズマブの有益性を認めた。高頻度の有害事象として、頭痛・アトピー性皮膚炎があった。
評価
中外製薬の創薬で、すでにアトピー性皮膚炎で使用承認されている。結節性痒疹ではデュピルマブが先行しているが、適応拡大の承認は確実で、また他の特に皮膚病態でも適応がある可能性が高い。