膝蓋大腿疼痛(PFP)へのリハビリターゲットは
Quadriceps or hip exercises for patellofemoral pain? A randomised controlled equivalence trial
背景
膝蓋大腿疼痛(PFP)への運動療法では、大腿四頭筋と大臀筋のどちらをターゲットにすべきか。
デンマークBispebjerg HospitalのHansenらは、同患者200名を対象として、これを検証する同等性RCTを行った。患者を12週の大腿四頭筋にフォーカスした運動療法(QE)群と大臀筋にフォーカスした運動療法(HE)群に割り付けた。一次アウトカムは、ベースライン後12週でのAnterior Knee Pain Scale (AKPS)変化である。
結論
AKPSの最小二乗平均変化は、QE群で7.6、HE群で7.0と同等の改善をみせた(差 0.6ポイント)。
評価
先行の2019年のRCT(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30958707/)を確認する結果である。ターゲットに拘泥せず、患者の意見を取り入れた継続的治療が望ましい。長期PFPには心理的要因も大きいという報告もある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8359717/)。

