自動視線計測装置でASDを早期診断
Eye-Tracking-Based Measurement of Social Visual Engagement Compared With Expert Clinical Diagnosis of Autism

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
September 2023
330
開始ページ
854

背景

自閉スペクトラム症(ASD)の診断を早期化・客観化するには。
アメリカChildren’s Healthcare of AtlantaのJonesらは、16~30ヵ月の児499名を対象として、ビデオ視聴中の児の視線の自動計測に基づくASD診断の有用性を検討する前向比較研究を行った。機器診断のスコアを、その結果を盲化した専門医の診断と比較した。一次アウトカムは、 専門家診断との比較における機器診断の感度・特異度である。

結論

機器診断の一次アウトカムに対する効果を認めた(感度 71.0%, 特異度 80.7%, PPV 76.2%, NPV 76.2%)。

評価

社会的交流の場面を見させて、それへの注意向けのパタンを計測する装置である、という。EarliTec Dxの開発で、FDAのブレークスルー指定を受けている。ASDスクリーニングを簡明・客観化する手法で、児の36人中1人が罹患している、という「ASD大国」アメリカでの汎用が見込まれる。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell