がん予防のための断続的な高強度身体活動(VILPA)は1日3分でも有効
Vigorous Intermittent Lifestyle Physical Activity and Cancer Incidence Among Nonexercising Adults: The UK Biobank Accelerometry Study

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Oncology
年月
July 2023
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開始ページ
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背景

高強度身体活動(VILPA)は、断続的でもがん発症リスクを低減する可能性がある。
オーストラリアThe University of SydneyのStamatakisらは、運動習慣のないUK Biobank登録者22,398名を対象として、手首型加速度計での測定によるVILPAと全がん・身体活動(PA)関連がん(低PAレベルと関連する13のがん)発症の用量反応関係を検討する前向コホート研究を行った。

結論

VILPAなしと比べ、1日あたり4.5分のVILPAは全がん発症リスク低下(HR 0.80)・PA関連がん発症リスク低下(HR 0.69)と関連した。また、1日最低3.4分のVILPAで全がんリスク低下(0.83)、3.7分のVILPAでPA関連がんリスク低下(0.72)と関連した。

評価

同グループによる先行高インパクト研究(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36482104/)をフォローして、VILPA効果の定量化を試みた大規模観察研究である。VILPAは、運動習慣がなくとも通勤や階段昇降で実現できる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy